光文社古典新訳文庫<br> ドラキュラ

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光文社古典新訳文庫
ドラキュラ

  • 著者名:ブラム・ストーカー【著】/唐戸信嘉【訳】
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • 光文社(2023/10発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334100858

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内容説明

トランシルヴァニア山中の城に潜んでいたドラキュラ伯爵は、獲物を求めて英国ロンドンへ向かう。嵐の中の帆船を意のままに操り、コウモリに姿を変えて忍び寄る魔の手から、ロンドン市民は逃れることができるのか。吸血鬼文学の不朽の名作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たま

66
吸血鬼の登場する日本のミステリからの流れで読んだ。2023年の新訳で本文の長さは800頁あるが、丁寧な註や地図が付き、楽しんで読めた。もっと古めかしい小説かと思っていたが、手記や書簡から成る構成も面白いし、19世紀末の科学主義に、ドラキュラ(悪)対カトリック(善)、気高い女性と彼女を守る男性の騎士道が重ねられ、ごたまぜ感に思想史や社会史の連想が広がる。訳者の唐戸さんの詳しい解説が参考になる。トランシルヴァニアの古城に旅情をそそられ、観光できるお城があるならぜひ行ってみたいと思う。2024/11/02

スター

36
(ネタバレあり) 映像化作品は未見で、分厚い原作も初めて読みましたが、めちゃめちゃ面白かったです。ザッツ・エンタメって感じの娯楽作品でした。こりゃあ何度も映像化されたのも納得です。 舞台は19世紀。イギリス人のジョナサンは仕事のためトランシルヴァニアの貴族ドラキュラ伯爵と会うため東欧を訪れるが、思わぬ事件に巻きこまれます。 実はドラキュラ伯爵の正体は吸血鬼だったのでした。 丁寧な注釈がついており、当時の風俗もよくわかります。2025/06/22

鷺@みんさー

26
かの名作を初めてきちんと読んだわけですが、読みやすくて良かった。ゴチックホラーミステリだけでなく、冒険小説でもあった。面白かったのは全て手紙や手記など、関わる登場人物の一人称で書かれているところ。その為、吸血鬼の性質とも相まって、「信用ならない語り手」となっていくザワザワ感が非常に宜しい。解説を読んで、手書き=リアリティという概念になるほどと思ったわけだが、これは昨今のモキュメンタリー書籍の手法にも通じるのではないか。この書が速記や一部雑音混じりの音声でツギハギされていたらもっとゾクゾクしただろう。2025/06/04

まさ☆( ^ω^ )♬

16
創元文庫の平井呈一訳「ドラキュラ」を近年に読んだが、小さい字がびっしりかつ、少々古めの訳だったので苦戦した記憶がある。新訳が出たら再読しようと思っていたので丁度良かった。本編800頁弱の分厚さだったが、非常に読み易くて全く苦にならなかった。光文社古典新訳文庫では、吸血鬼文学が続々と刊行されているみたい。これは楽しみだ。次は、新訳で「カーミラ」を読みたい。解説も良くて、ドラキュラ伯爵は弱者であるとの考察には目から鱗だった。2023/10/31

よしくん

11
最高に面白い!!!!日記を主とした書簡体小説だが、肝心の日記の日付に誤りが散見される。これは執筆上の誤記なのか、故意なのか?作中で実は大部分の書簡は燃やされていて、実は作品を構成しているのはタイプし直したものである事が分かるなど、タイプミスや勘違いが仄めかされる。また、冒頭と最後でお話の信憑性についての思わせぶりな記述もある。作者はわざと日付を間違えて書くことで、話の信憑性をぐらつかせているのでは。実は吸血鬼を退治したのも勘違いで、ロンドンにウジャウジャいて...なんて考えるとより恐ろしくて楽しい。2024/05/06

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