日本経済新聞出版<br> 諸葛亮 <上>

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日本経済新聞出版
諸葛亮 <上>

  • 著者名:宮城谷昌光【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2023/10発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296117505

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内容説明

ずいぶん『三国志』について書いてきた。だが、そこに登場するひとりを選んで、大きな構想に移植するのは、これが最初であり、最後となろう。そのひとりとは、諸葛亮以外に考えられなかった――(日本経済新聞連載開始にあたっての「作者の言葉」より)
大河小説『三国志』全12巻完結からはや10年。この「作者の言葉」に、宮城谷作品ファンのみならず、日本中の歴史小説愛好家が期待をふくらませているに違いない。
「三国志」にはあまたの個性的な名将、名臣が登場するが、日本で最も名を知られるのが諸葛亮(孔明)であろう。冒頭の「作者の言葉」はこう続いている。
――かれの人気は、おそらく劉備や関羽などをしのいでおり、たぶんどれほど時代がかわっても、最高でありつづけるにちがいない。通俗小説である『三国志演義』が、諸葛亮を万能人間、いわば超人にまつりあげてしまったせいでもあるが、そういう虚の部分ををいでも、多くの人々の憧憬になりうる人物である――
「三顧の礼」「水魚の交わり」「出師表」「泣いて馬謖を斬る」「死せる諸葛、生ける仲達を走らす」といった名言・名句はそのままに、諸葛亮の実像に迫ろうとするこの作品の冒頭はこのように始まる。
――春を迎えて八歳になった。かれは景観から音楽を感じるという感性を備えている――
乱世に生きながら清新さ、誠実さを失わない、今まで見たことのない諸葛亮がここにいる。

目次

【上巻】

旅立ち
戦乱の風
徐州とと州
豫章へ
戦火の下
徳の力
荊州の天地
師と友
結婚
隆中
三顧の礼
苦難の道
赤壁の戦い
荊州四郡
劉璋の招き

【下巻】

攻防
益州平定
漢中王
報復
南征
三路軍
孟獲
北伐計画
遠交近攻
出師表
街亭の戦い
新しい道
静かな攻防
司馬懿
五丈原

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

181
三國志を読んでいても、孔明っていきなり出てきて、神がかりな戦略で蜀国を引っ張っていくんだけど、こいつ何者感がありました。この作品で、その成長物語を読んで、家柄·師匠·学友·才能·謙虚·義侠心·構想などを知り、スーパーヒーローがどう出来上がったのかを理解できました。三顧の礼を孔明視点で見たときの彼の感情·思考の変化など、とても面白いです。2024/04/21

いこ

93
諸葛亮(諸葛孔明)8歳の頃から、やがて劉備に仕え、劉備入蜀の補佐をするまでを描く。私は歴史に弱くて、この本のあらすじすらまとめられない。話が進むにつれ、誰が味方で誰が敵なのかも曖昧になった。この本のせいでは断じてない。平易な言葉で書かれ、難しい箇所には即座に解説が入る良書である。できれば多くの方に読んでいただきたくて、理解が不足ながらもこのレビューを書いている。どなたかお一人の心にでも届けばよい。そして、私も、これからもこんな歴史書に挑戦したい。それがいつか自分の力になることを、切に願っている。 2024/03/31

Die-Go

48
図書館本。名作『三国志』の著者による三国志での主役の一人、諸葛亮孔明伝。幼い頃から描かれていて、孔明の育ちを追っていくことができるのが良い。世に出る頃には三国時代突入間近でもあり、前半の群雄割拠時代はさらっと。読みやすくて良い。★★★★☆2024/03/02

ポチ

47
孔明の幼き頃を読めたのは新鮮で嬉しい。2024/01/04

27
23年10月。初出は日経新聞連載。宮城谷「三国志」や名臣列伝も読んでいたので、本書は刊行を知っていてもあまり読む気はなかったのだが図書館で上下そろっていたので借りる。上巻は諸葛玄(叔父)が中心。あとがきにあるように、住民の叛乱で殺されたとの異説もあり、どうなるのかと読み進める。諸葛亮が徐州の戦乱を避けて荊州に逃れてきたことは知られているが、戦火の中を命からがら逃げてきたという感じではない。北伐での農耕の基礎は荊州の在野時代にあったのかも。2024/04/07

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