文春新書<br> 教養の人類史 ヒトは何を考えてきたか?

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文春新書
教養の人類史 ヒトは何を考えてきたか?

  • 著者名:水谷千秋【著】
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • 文藝春秋(2023/10発売)
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  • ISBN:9784166614318

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内容説明

人生を豊かにするための「教養入門」決定版

近頃、書店には「教養」についての本が溢れている。だが、そもそも教養とは何か。なぜ教養が必要なのか。教養はいかにして身につけるものなのか――。
著者の水谷氏によると、1人の人間が生きていく上で必要な知識は2種類存在する。ひとつは実社会で生きていくために必要な知識。もうひとつは、1回きりの人生をより心豊かに、充実したものにしていくための知識だ。水谷氏は後者こそが教養だと説く。
学びの対象は文学作品、美術、音楽、哲学、宗教などの人文系に留まらず、理系の学問や知識にまで広がっている。「知っていないと恥ずかしい」から学ぶのではなく、「自分が知りたい」から学ぶ。そうして得られた教養は、私たちの人生に精神的な豊かさと深みを与えてくれ、一生続く報酬であり財産となる。

本書は読者をそうした“知の探求”に誘うための足掛かりを提供する。ヒトという種が現在のチンパンジーやボノボなどと共通の祖先から枝分かれした約700万年前から現在に至るまでの歩みを辿りながら、私たち人類が一体この地球に何を残してきたのか、何を考え、何を信じ、何をしてきたのかを振り返る。
壮大な旅を手助けしてくれるのは、古今東西の“知の巨人”たちだ。国内からは内藤湖南、津田左右吉にはじまり、梅棹忠雄、中村元、丸山真男、松田壽男、見田宗介、柄谷行人、山極寿一、斎藤幸平。海外からはJ・S・ミル、マルクス・エンゲルスにはじまり、カミュ、エリアーデ、チョムスキー、ジュリアン・ジェインズ、W・J・オング、ユヴァル・ノア・ハラリ……。彼らの著作のエッセンスに触れつつ、人類が生み出してきた“知の全体像”を俯瞰する。

短期大学で16年にわたり教養の講義を続けてきた筆者が、大学生や新社会人に向けて書き下ろした教養の入門書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

68
素晴らしく大きな書名に惹かれて手にする。大学での講義を新書化したもので、古今東西の書物から「教養」の粗筋をざっくりと読ませてしまう著者の力業に、参ったという思いも抱く。宗教のルーツ・洞窟壁画から、心の理論と三項表象の理解、人類史の枢軸時代、縁起と空、といった具合に、思想史の大綱の中に、ポイントを絞り込んで具体的に切り込んでいく場面があって、大いに参考になった。個人的には、近代史を巡る見方では考えを異にする部分もないではないが、巻末の三百点近い参考文献は、私にとっても人生後半の読書生活の宝となりそうである。2024/02/07

けんとまん1007

64
地の巨人と言われて思い浮かぶ人物。既知であったり初見であったりするのは致しかたない。そんな巨人の知の視点を借りながら、人類史を辿る旅は、今までにない知的刺激を受けた。そして、タイトルにある教養の2文字は、自分の中の重要な言葉でもある。教養とは何か?教えと養う。養うという視点が響く。教育という2文字が、教えと育むであり、育むが自分に響くのと繋がるように思う。2024/01/10

よっち

35
そもそも教養とは何か。古今東西の知の巨人たちのちのエッセンスに触れつつ、人類が一体この地球に何を残してきたのか、何を考え何を信じ、何をしてきたのかを振り返る一冊。立花隆、司馬遼太郎、井筒俊彦、松本清張といった人々がどのような人物であったのかに始まり、人類の進化と心のルーツ、神話・宗教・文明や哲学の誕生、人類史の構造や東アジア世界から見た日本の文化、東洋哲学の可能性、明治維新と戦後日本、人類史から踏まえた二十一世紀の危機、文学・芸術の価値など、短大で講義されていた内容だけあってとても分かりやすかったですね。2023/12/10

おせきはん

25
「知の巨人」を通して人類が何を考えて生きてきたのかを紹介しています。時代の変化や技術の進歩とともに変わっていく人類の思考を辿った壮大なストーリーは刺激的でした。2024/03/08

ta_chanko

21
「知の巨人」たちの肩にのって、太古から現代に至るまでの古今東西の教養(言語・宗教・哲学・歴史・文学)を振り返る壮大な試み。特に第4章までの、古代から中世にかけての論考が秀逸。人類とは人間とは何者なのかを、大きな枠組みの中で考えさせられる。2023/12/06

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