内容説明
「無人島に3つ持っていくとしたら?」初夏の夜、この定番の他愛ない話題で盛り上がっていたバーの常連たちは、マスターの告げた一言でさらに沸く。「俺、無人島持ってるよ」。かくして、彼らは3つのアイテムのみを手に無人島を目指すことに。だが、一夜明けると、マスターとヨットは消え、代わりにビデオメッセージが残っていた。「これからバトルロワイヤルをやってもらいます」。初めは絶望にかられながらも協力し合っていた常連たちだが、「10億円の賞金」をめぐって互いに疑心暗鬼となり、ついに最初の脱落者がでる――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
336
消化試合と呼ぶにふさわしい一冊。売れ線のジャンルを何の創意工夫も施さずに、〆切をやり過ごすために書いたようなのっぺりした内容。無人島に持ってきた三つの物を、上手く人物の個性づけやサバイバルシーンに活用してくれるのかと思えば、そもそも最初からみんな肉や酒ばかり持ってきている。如何なものかと感じていたら案の定、奇抜な戦闘などは一切なく、まぁ盛り上がらない。レビューを拝見する限り、ほとんどの読者が生き残りは誰か予想がついていたようで、それもむべなるかなというところ。オーナーは一体どんな規模の金持ちなんだ?2023/11/08
starbro
267
11月の第一作は、秋吉 理香子の最新作、秋吉 理香子は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、孤島バトルロワイヤルイヤミス、企画・設定は面白いと思いますが、一捻り足りない気がします。 https://www.futabasha.co.jp/book/978457524683400000002023/11/01
hirokun
131
星3 『もし無人島に三つだけ持っていけるとしたら何を持っていく』という中学生の頃、友人と語り合った話題が作品の最初に出てきてそれに引っ張られて最後まで一気読み。内容的には、あまり心に残る部分はなく、サスペンスとしてもあまり捻りのない作品ではあったが、スピード感があって、息も切らせず最後のところまで引っ張っていく力はある。文章も読み易く、二時間程度で読み上げ。2023/11/21
machi☺︎︎゛
111
あるバーの常連たち8人がある理由で無人島というクローズドサークルに閉じ込められた。ここから命をかけた脱出ゲームが始まる。最後に生き残った人には10億円の賞金が約束され早速騙し合いが始まった。推しだった人は早々に脱落しちゃったけどその後も生き残り合戦が楽しめた。そしてある意味大どんでん返し。最後に生き残って10億円を手にするのは!人って見かけで判断しちゃいけないしいざとなると本性出るなーと思った。まぁ命がかかってるんだから当たり前だけど。2024/01/15
ma-bo
111
「無人島に3つ持っていくとしたら?」バーの常連達で盛り上がる。マスターの一言「俺、無人島持ってるよ」バカンスのつもりが、ある状況から始まる無人島バトルロワイヤル。難しい事考えることなく読みやすい。捻りがないっちゃないけど、サクサク読めるエンタメ作品。図書館本は借りたタイミングで読む順番決めているのでこの本になったのは偶然だけど、読んだ本区切りの1000冊目!2023/12/16