ハヤカワ新書<br> 戦争と人類

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ハヤカワ新書
戦争と人類

  • 著者名:グウィンダイヤー【著】/月沢李歌子【訳】
  • 価格 ¥1,144(本体¥1,040)
  • 早川書房(2023/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784153400153

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内容説明

約1万年前のアフリカで起きた「人類最初の戦争」から核兵器の発明と使用、ドローンなどの最新技術が投入されたロシア・ウクライナ戦争まで。文明の進歩に伴い急速な変化を続けてきた戦争の歴史を一冊に凝縮し、その発生と激化の普遍的なメカニズムを解明する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

67
第3章からの戦争の歴史もコンパクトながら本質を突いた記述が多く、戦争という歴史的事象を俯瞰しながらその意味を考える基礎知識を十分に得られる。それより興味深かったのが最初の2章で、類人猿(チンパンジー)や1万年前の狩猟民族の時代の「戦争」を考えたり、人殺し=悪という倫理観と、殺せと命じられる戦場での矛盾に引き裂かれる個人の心理に光を当てたりと、極めて多面的、複眼的に戦争を考察している。そのような視点からロシアのウクライナ侵攻(あとがきで始まったばかりと触れているだけ)についての深い見通しが導かれるのだろう。2023/11/20

樋口佳之

48
邪道な読み方ですが、この国の歩んだこの80年あまり、この世界全体がそうであった訳では無い事を思いました。残念な所も、足りない所もあるにせよ、この戦争とは直接関わらないってものが無くなったら、この国に何が残るのだろって。2024/02/15

サケ太

23
有史以前から人類が歩んできた戦争の歴史。戦争の形は変化しつつ、戻りつつ。世界大戦という定義の中に三十年戦争が当てはまるという考え方には驚いたが、被害の度合いも考えれば納得。人は人を殺したがらない、というよく聞く逸話について、南北戦争のマスケット銃の争点状況から分かるというのは面白い。しかし、戦場における殺人は当然として、戦争への参加というだけでも相当のストレスになるというのは言われてみれば当然だが、自分の中でなんとなく抜けてしまっていた部分であった。戦争を失くす努力は行えるのか。興味深い内容だった。2023/10/27

特盛

19
評価4.5/5。軍事史の博士で陸軍士官学校の教師を務めたジャーナリストによる、戦争のビッグヒストリー。先史時代から現在までの戦争の戦われ方、原因と力学などを振り返り、また戦争参加者や軍隊現場のリアルも描かれる。気が遠くなる争いの歴史には、現在の大国間の戦争が無い期間の意義を感じるし、その潜在的な不安定さに改めて不気味さを感じる。平等性を望む人類の本性は希望も絶望も孕む。どちらに転ぶか、外部生態環境の変化と、均衡のメカニズム自体が逆説的にはらむカオス的危うさ、そして核の扱いがポイントと理解した。2024/03/20

逆丸カツハ

16
文章の構成からして非常に良心的な書き手だと思った。霊長類に争いがあることから人類の戦争の始まりを記述し、ヒヒに平和が訪れた事例を示して平和への道筋があり得ることを示唆する。戦争が根絶されるのかどうかはわからないが、やはり、大国同士の戦争は金輪際あってはならない。2023/12/02

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