長恨歌

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長恨歌

  • 著者名:王安憶/飯塚容
  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • アストラハウス(2023/10発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784908184468

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内容説明

【内容紹介】
「ミス上海の死」を描いた、中国文学の記念碑的作品、待望の邦訳!
茅盾文学賞受賞

上海の街を舞台に、美しき主人公・王チー瑶(ワン・チーヤオ)の青春から死に至る四十年を描く長編小説。
1940年代の虚栄の繁華、50~60年代の困窮と苦難、そして80 年代のロマン的悲劇まで、恋多き主人公の
人生を通して、上海という街の繁栄と虚栄が描かれる傑作。

【作者の言葉】
『長恨歌』は、とてもとても写実的な作品です。
その中で私は、一人の女性の運命を描きましたが、
事実上、この女性は都市の代弁者にすぎません。
私が描いたのは、実のところ、
「上海」という都市の物語なのです。
――― 王 安憶

【推薦文】
ずっと読みたかった傑作小説の邦訳がついに!
王安憶のカメラアイが弄堂(ロンタン)を、路地を、旧フランス租界のアパートをくまなく旋回し、
わたしたちは「上海の淑女」の生きた四十年の虜(とりこ)になる 
 ――― 中島京子(小説家)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

60
戦後間もなく、まだモダンと古風な浪漫が入り混じる趣のあった上海にて「ミス上海」に選ばれた王琦瑶。選ばれてから40年に渡る彼女の軌跡。同時に趣が変容していく上海の様子が各部の序盤にしっかりと描かれている。その点からも「上海」も主人公なのだ。人から好かれる王琦瑶だが、彼女の周りにはそういう人は去っていってしまう。それは彼女自身が間が悪かったり、周囲に興味がなさ過ぎたり、相手に判断を委ねて言い訳するなど、相手に不誠実だったりする点がある。相手の止まり木ではなく、通過点としかならない彼女の生き様に煩悶し通しである2023/12/20

はる

13
新中国から現代を青年、婦人、往年の人として生きた一人の女性王琦瑶の物語。青年の王琦瑶は何時も上海に求められ、上海は彼女を主張する。周りが彼女を主張する。やがて国共合作の破産と内戦。彼女を主張したOld上海は影を潜め、彼女も又一群の庶民の中に溶け込んてゆく。望まぬ妊娠。彼女はそれが人の弁えと産む決意をする。娘の成長・結婚。1986年春節を祝う爆竹は新しい予感を齎し、往年のファションを知る彼女の前に3つの意識が交流する。其の儘を愛そうとする者、其れをRemakeしようとする者、譲一部分人先富起来と打算的な者。2024/05/30

Ayako H

10
図書館から。600ページ越えの大作。一文が短く読みやすかった。丁寧に丁寧に情景を文字にし積み上げていく文体。常にフルネームもしくはあだ名のみで語られる登場人物。娘はアメリカで幸せに暮らしているのかしら。主人公はどこで道を間違えたのかしら。やっぱり最初の一歩、ミス上海か?大作で時間はかかったけど面白かった。2024/07/27

Mark.jr

9
上海という都市そのものが主役の小説だと、読んだ誰もが思うでしょうが。それにしても、こんなに静けさを感じる文章はなかなかないです。2024/07/03

ori

9
良かったーーー😭いくらでも読んでいられる。終わって悲しい。「繁花」+張愛玲って感じ。人を描いているようで、描かれているのは上海。出てくる人々は上海の様々な側面のメタファー。老上海への愛に溢れ、消えていった古き良き美しきもの、そんなものはそもそもなかったかもしれず、幻だったかもしれないものへの追想。時の残酷さ。人の想いはいつも誰かから誰かへの一方通行か、常にシーソー的な想いの重さが釣り合わない世界の描き方が良すぎた。2024/06/11

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