内容説明
ADHDを世に知らしめた、アメリカの世界的著者による最新刊。いまだ誤解の多い、この特性のパワー、偉大さ、複雑さについて、科学的知見をもとに解説します。「素敵な環境」「脳の特性への理解」「人とのポジティブなつながり」「薬物療法」等、ADHDの子を持つ親御さんやADHDの大人が知りたい情報が満載です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
morinokazedayori
19
★★★★★ADHDについてとても理解が深まる。特性、能力の活かしかた、困り事への対処法、様々な療法など、かなり専門的なことまで書かれているが、全体的に読みやすい。2024/12/08
はとむぎ
12
フェラーリのエンジンと軽のブレーキ。ADHD そうかなと思う人が近くにいる。少しでも理解を深めて協力できることがあればと思い手に取った。周りが理解すれば、著しい成果を挙げるかも。楽しみにしよう。2024/03/31
Francis
10
ADHDについて最新の知見を元に書かれた本。ADHDに創造性に富むなどのポジティブな面も多くあり、脳の特性を理解し、人とのつながりを作ったり、運動をする、などの方法で長所を生かしながら生活できることを説く。日本人の書いたADHDに関する本と欧米人が書いた「多動脳」とこの本はADHDの捉え方が違うように感じた。日本人の書いたものは「短所を克服する」小手先的な「マニュアル」重視するのに対し、欧米人は「長所を伸ばす」重視で「短所を克服する」方法も違うように感じた。文化の違いから来るのでしょうね。2025/05/10
はるき
9
フェラーリのエンジンに自転車のブレーキがついているのがADHD。発想を転換して、如何にフェラーリらしさを出せるか考えなきゃ。一番悪いのは、周囲がダメのレッテルを貼ること。2025/05/01
Karorimeito
4
いくつか新しい発見があった。 肝心な部分でも理論や論文に決して深入りしすぎず、難しい専門用語も出さないが、読者にある程度納得感を持たせる書き方が絶妙である。そして自身の臨床や経験に基づいたストーリー、一般人にも実行可能なアクションプランを提示する。 したがってこの本はADHDという名前がついているが、医学書とかでは全くなく、自己啓発本止まりになっているが、このスタンスがかえって読者層を広げ、同時に幅広い人の生きづらさに対するヒント・手助けになるという予感。売り方も上手いし、この病の認知度にも貢献している。2023/10/23