内容説明
様々な職につき、「縁」という不可測な要素に生かされ翻弄されながら小説家として自立するに至った著者。
しがらみがあるから幸せになれる──
その多彩な作品群の中から「人間の縁」の部分をえり抜いた、当代のベストセラー作家が送る珠玉の幸福論。
【目次】
しがらみがあるから幸せになれる ──「人生」について──
心の支えとなる存在 ──「信頼」について──
訓(おし)えは生き続ける ──「師」について──
人間の人間たる幸福 ──「愛」について──
言うに尽くせぬ思い ──「感謝」について──
何のために戦うのか ──「忠」について──
切っても切れない縁(えにし) ──「親と子」について──
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山猫
11
これまでの作品やエッセイから取りまとめたもの。故に目新しいことは何もなく……2023/10/24
coldsurgeon
6
好きな作家なので、ほとんどの作品は読んでいるが、それらの中から抜粋された文章が、エッセンスのように並べられている。幸福論という副題はついているが、作者の人として生き様を現していると思う。作家と読者の縁がなす業かもしれない人生論。2023/11/10
Tatsuo Ohtaka
5
数々の多彩な著作(小説・エッセイなど)から、縁(えにし)を感じさせる部分を抜き出した浅田流「幸福論」。そこに共感できるかどうかはともかく、104ページの「父親としての責任」を読んで泣かない人とは付き合いたくないな。2023/10/30
とさり
3
名筆家、浅田次郎の著作の中から様々な人と人とのつながり、縁について語った部分の抜粋をまとめたもの。一連の物語ではないのでこの本そのものの感想はないが、改めてほんとに浅田次郎は心に響く言葉を紡ぎ出すなあと感心することしきり。2024/03/01
ぐらん
1
エッセイではなく、これまでの作品で作者が人生を語った抜粋集。2023/10/03