内容説明
様々な職につき、「縁」という不可測な要素に生かされ翻弄されながら小説家として自立するに至った著者。
しがらみがあるから幸せになれる──
その多彩な作品群の中から「人間の縁」の部分をえり抜いた、当代のベストセラー作家が送る珠玉の幸福論。
【目次】
しがらみがあるから幸せになれる ──「人生」について──
心の支えとなる存在 ──「信頼」について──
訓(おし)えは生き続ける ──「師」について──
人間の人間たる幸福 ──「愛」について──
言うに尽くせぬ思い ──「感謝」について──
何のために戦うのか ──「忠」について──
切っても切れない縁(えにし) ──「親と子」について──
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじさん
77
図書館本。浅田次郎は大好きな作家で、ほとんどの小説やエッセイ集を読んでいるので、彼の本のガイドブックを読む感じがした。彼の両親や妻、娘さんについてはエッセイ集で知っていたが、新たな発見もあり面白かった。彼の作品では、「壬生義士伝」「終わらざる夏」「椿山課長の七日間」、「珍妃の井戸」「蒼穹の昴」「中原の虹」等が好きな作品。書かれている一文・一文に彼の人生への思いが溢れている。この本を読んで改めて、彼の本を読み返したくなった。私にとっては、掛け替えの大事な作家の一人だ。2025/07/25
shincha
37
浅田次郎氏自らが選出した作品中の言葉や、エッセーの中の言葉。人生を考える上で、とても心に響く言葉が多くある。浅田氏の作品は殆ど読了しているはずだが、覚えていないセリフなども多かった。再読を繰り返している大好きな作品からの言葉は、その場面を思い出し、数行なのに涙が出てきてしまったり…。戦後の混乱期に独特な環境で育ち、師に恵まれ、自身の努力と周りの方々の愛情の縁で現在の浅田氏が成り立っている。平々凡々の人生の小生も多くの縁によって現在があることを再認識。浅田氏ファンは必読の書。2024/11/08
coldsurgeon
7
好きな作家なので、ほとんどの作品は読んでいるが、それらの中から抜粋された文章が、エッセンスのように並べられている。幸福論という副題はついているが、作者の人として生き様を現していると思う。作家と読者の縁がなす業かもしれない人生論。2023/11/10
とさり
4
名筆家、浅田次郎の著作の中から様々な人と人とのつながり、縁について語った部分の抜粋をまとめたもの。一連の物語ではないのでこの本そのものの感想はないが、改めてほんとに浅田次郎は心に響く言葉を紡ぎ出すなあと感心することしきり。2024/03/01
ぐらん
2
エッセイではなく、これまでの作品で作者が人生を語った抜粋集。2023/10/03
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