内容説明
ケインズの知的背景には,1930年代ケンブリッジにおけるウィトゲンシュタイン,ラムジーら思想家たちとの交流があった.『確率論』から『一般理論』に至る思想的転換の意味を探り,経済学者としてのケインズではなく,哲学者としての側面に光を当てる.リーマン・ショック以降も続く,世界経済混乱の今こそ読まれるべき書.
目次
序 ケインズの哲学的ミリュー
第Ⅰ部 ケンブリッジの哲学者とともに
第一章 ムーア、ラッセル、ウィトゲンシュタインとの交流
1 一九〇三年
2 一九二一年
3 一九三六年
第二章 ケインズの認識論の発展
1 ムーアからの出発
2 『確率論』の認識論
3 自己批判と転換
4 『一般理論』の哲学
第Ⅱ部 古典的哲学者とともに
第三章 科学方法論をめぐる歴史的考察
1 「帰納法についてのいくつかの歴史的覚書」
2 ニュートンについて
3 ヒュームについて
4 ラプラスについて
第四章 ケインズの科学方法論
1 『確率論』の科学方法論
2 ラムジーの理論と間主観的な確率解釈
3 モデルとサンプル
結び 新しいモラル・サイエンティスト
注
あとがき
岩波人文書セレクションに寄せて



