排日移民法と日米関係

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排日移民法と日米関係

  • 著者名:簑原俊洋
  • 価格 ¥11,000(本体¥10,000)
  • 岩波書店(2023/10発売)
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  • ISBN:9784000244121

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内容説明

150年に及ぶ日米関係史のなかで,太平洋戦争につながる契機となった1924年の米国排日移民法成立についての総合的な研究.米日未公刊資料を含む原資料の渉猟に基づいて政治的な要素を詳細に分析し,成立過程の歴史的意義と日米関係に及ぼした影響について重大な新しい解釈を提示する.従来の学説に変更を迫る画期的な成果.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

序章 移民問題と日米関係
1 先行研究と研究動向/2 目的と構成
第一部 排日移民法成立への二つの潮流
第一章 カリフォルニア州の排日運動――一九〇六~一九二〇年――
一 排日運動の原点――サンフランシスコ学童隔離事件
二 排日運動の拡大――州議会と排日土地法案
三 排日運動の第二段階――第一次排日土地法の成立
四 排日運動の第三段階――第二次排日土地法の成立
第二章 アメリカ移民法史――一七九八~一九二四年
一 建国初期の移民政策――自由入国の時代
二 自由入国への挑戦――州政府による規制の試み
三 自由入国の終焉――規制的・差別的移民法の出現
四 移民規制の最盛期――日本人移民排斥の前兆
五 排日の先例――中国人移民排斥の歴史
第二部 排日移民法の成立と日米関係
第三章 排日移民法成立の舞台――第六八連邦議会
一 排日移民法の舞台の整備――移民規制をめぐる是非
二 下院における排日移民法の審議過程
三 下院における排日移民法の可決
四 上院における排日移民法の審議過程
五 排斥への意外な障害――南部諸州と黒人問題
六 上院における排日移民法の可決
第四章「重大なる結果」と「覆面の威嚇」の真相
一 排日移民法成立の通説とその限界
二 排日移民法成立の国内政治的要因
三 「埴原書簡」と「重大なる結果」
四 「重大なる結果」の結末――埴原駐米大使とロッジ外交委員長
第五章 排日移民法の余波と日米関係
一 排日移民法の通過と国務・外務両省による危機への対応
二 排日移民法と幣原外相
三 排日移民法の終幕――日本政府の最終抗議
四 排日移民法とアメリカの世論
五 排日移民法と日本の世論
六 排日移民法の余波――日米関係の毀損
終章 排日移民法成立のインプリケーション
1 排日移民法の成立とその歴史的意義/2 今後の課題と展望
主要参考文献
1 主要参考文献・邦語/2 主要参考文献・英語
あとがき
索引

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