内容説明
久米宏、初の書き下ろし自叙伝が待望の文庫化! メディアに生きた日々を色鮮やかにつづる。ラジオで頭角を現した新人時代、国民的番組「ザ・ベストテン」「ぴったし カン・カン」、報道を変えた革命的な番組「ニュースステーション」まですべてをつづる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
五月雨みどり
10
成績が悪く記者志望が絶望的で冷やかし受験のTBSに奇跡的?に1967年入社。そこからの彼のキャリアは日本のエンタメ(報道までエンタメ化した)の歴史である。「土曜ワイドラジオTOKYO」「ぴったしカン・カン」「料理天国」「ザ・ベストテン」フリー後には「TVスクランブル」「がん戦争」「ニュースステーション」と、華やか(その陰には短期打切の番組も多々あったらしいが)。彼は単なる司会者ではなくプロデューサーであった。企画や方針はもちろん、衣装や映り方からセット・小道具まで研究し戦略を立て、マイクの前で喋り続けた。2025/01/30
Kano Ts
7
一気に読んでしまった。面白い。久米さんが話しているように書かれた本だった。僕に取っては久米宏は「ニュースステーションの人」だった。軽く見えるところも好きだったが、膨大な努力と研究に加えて、さらに無数の失敗した番組があっての一握りの歴史に残る番組が出来たんだと感じた。最終回のビール手酌は今でも印象に残ってるなぁ。2024/10/15
チェアー
6
楽しさと苦しさは裏表だ。毎日、新しいことを見る人に提供しようと決意する時、彼は何を思い浮かべただろう。新しいこと、やるべき事が見つからない時、彼の心情はどんなものだっただろう。天声人語が書けなかったときのコラムニストのように、空間をかきむしって出血していたのではないか。 2023/12/07
kumpun
2
この頃のテレビは、おもしろかったな。2024/05/04
mariko
2
夜のニュースと言えば久米さん、それがなくなって物足りない気分が続いていた。 でもラジオの久米氏はもっと面白かった。 いいこと言ってた気がするのよね。 彼の現役の頃東横線の車内で姿を見たことがあったわ。2024/03/14