- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
私は約四半世紀にわたって外資企業と日本企業で人事の仕事に従事してきたのですが、自分自身の歩みを今振り返って思うのは、変化の激しいこれからの時代には、私たち一人ひとりが主役になり、学びと挑戦を繰り返し、互いに連携しながら事業や社会の課題に取り組んでいく必要があるということです。(「はじめに」より)戦略人事や人事制度改革に取り組んできた人事のプロが、日本企業が抱える課題と歩むべき道を示す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zoe
18
とても理解しやすく、自分が疑問に感じていたことの理解が進みました。適所適材という言葉をジョブ型、適材適所の人事をゼネラリストメインの旧式としています。どうしてこういう話になるのか、本を読むまで分かりませんでした。自分の理解を例えると、この本での適所適材が上限の月だとするとこの本の中での適材適所は下限の月。でも、自分の理解している適材適所は、この本でいう適所適材を含む満月だったんですね。ダメダメ会社人事なら、適所適材で進めないと分かりにくく、制度浸透も難しいかもしれませんが、かつての適材適所から適所適材が、2024/01/10
Iwata Kentaro
7
自分史が入っているぶん、ジョブ型や転職、プロフェッショナルという概念がイメージしやすい。果たしてできるかな、日本組織に。2023/12/03
Yappy!
5
個人の体験記なので特殊すぎてどうなんだろうってならないかなと思っていたら、なかなかどうして、転職している数も多く幅も広いため一般化出来ていたりポイントポイントで参考になりそうなことが多かった。制度云々言っても結局は粘り強い話し合い、コミュニケーションがとれるかどうか、価値観をぶつけあえるだけの個を持つ集団かどうか、大事なんだなと。だけど・・・けっこうしっかりしている企業でないとコミュニケーションをとる段階で破綻しそうなので、どこにでもあてはまるかは別。でもこういった話から一部だけでも活用出来たら!!2024/03/04
yuki
2
人事のプロとしてのCHROの役割等について書かれている。今まであまり気にしてこなかった会社の中の人事部の役割について考えさせられた。内容は面白かったが、想定されている従業員像が若干古く、今の日本の若手達がここに描かれている方法で活き活きと働くようになるの疑問も生じた。2023/11/04
しょう
1
男女雇用機会均等法より前に官僚となり、そこから人事プロフェッショナルにキャリアチェンジをした、高倉千春さんのキャリアと洞察を学ぶことができる。ファイザー、ノバルティス、ロート製薬といった製薬会社や味の素の人事変革を通じて、動的人材マネジメントの具体例を多数掲載。ジョブ型雇用の対岸には、個人の自律的なキャリア形成が必要であり、会社と社員は対等な立場でなければならない。その状況下で、HRBPは「育む目」と「貫く目」を持って適所適材を実現するとともに、上司を通じてフィードフォワードを実践していく。2023/11/19