平凡社ライブラリー<br> 真理のメタファーとしての光/コペルニクス的転回と宇宙における人間の位置づけ

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平凡社ライブラリー
真理のメタファーとしての光/コペルニクス的転回と宇宙における人間の位置づけ

  • ISBN:9784582769548

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内容説明

〈概念〉による論理認識以前の領域に遡行し、人間の生と思考の実相に迫るメタファー学の実践。20世紀ドイツ哲学の巨匠による2編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

iwtn_

3
なんかファンタジーって超常的な力が発する際にピカーッで光るので、その辺りの起源が書いてあるかなーと、タイトルだけ見て購入。全くそんな内容ではなく、光について西洋哲学で考えられたことが書いてある。珍紛漢紛で目を滑らせながら解説まで到達。そこにあった、これはメタフォロロギーというメタファーとロゴスの合せ技何だぜ的な言葉を読んでいて、あーなるほどな?完全に理解した()をやっていた。言語や思考について、比喩・メタファーの重要性なんかは今年のベストセラーの新書で書いている気がする(未読)。来年読んでみるかな?2023/12/31

kentaro mori

2
⚫︎いうなれば光とは、闇が無にひとしいことを暴く絶対的な存在の力である。ひとたび光に照らされるなら、闇はもはや存在できなくなる。光は刺し貫くものであり、溢れ出る輝きのなか、すべてを包含する明瞭で果てしない視界を開き、真なるものを「顕現」させる。精神は光にあらがうことができず、いやでもそれと同化せざるをえない。光はその本質を維持しながら、無限なるものとの関係をもつ。そのため光は自らを浪費しながらも、それ自身けっして消耗することがない。光は、空間、距離、方位を、そして平静な観照を生み出す。それは、見返りを2025/04/26

Tommy

2
著者は知らないドイツの哲学者だしメタファー学なんて初めて聞いた。宇宙物理学と神学・哲学の関連に興味があって読んだ。正直前半の論考はだるかったけど、後半のコペルニクス的転回の話はかなり面白かった。地動説は人間が世界の中心と信じていた人々をがっかりさせたわけではなく、当時すでに人々は宇宙の中心であることをやめることで立脚点の制約から解放されつつあり、その後の技術革新はその空間的な中心的位置を捨てて得た人間中心主義があって初めて可能であった、という話は近代を考える上ですごく参考になった。2025/01/04

hryk

1
どれだけ文献を渉猟すればこんな論文が書けるのか…。「コペルニクス的展開と〜」の論文の方が論旨がまだ追いやすくその分面白く読めた。2024/03/20

1
発行日:2023年10月5日初版第1刷 著者:ハンス・ブルーメンベルク 編訳者:村井則夫 発行者:下中順平 発行所:株式会社平凡社 印刷・製本:中央精版印刷株式会社 DTP:平凡社制作 装幀:中垣信夫 編集者:中村鐵太郎 カバー図版:ギュスターヴ・ドレ 定価:本体1600円(税別)2023/12/02

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