精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門

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精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門

  • 著者名:岩倉拓/関真粧美/山口貴史/山崎孝明/東畑開人
  • 価格 ¥3,366(本体¥3,060)
  • 金剛出版(2023/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 900pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784772419864

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内容説明

精神分析を起源として独自の発展を遂げる,しかしこれまで決して名づけられることのなかった「ありふれた臨床」――――精神分析的サポーティブセラピー(Psychoanalysis Originated Supportive Therapy : POST)。「POST」とはどのような理論的基盤をもち,臨床フィールドにおいていかに実践されているのか,2つの事例とその逐次的解説を通じて「POST」の魅力と実践可能性を紹介する。

第1の事例では,「初期――混乱した出会いとPOSTのアセスメント」「中期――主治医との連携,環境のマネジメント,心理教育的アプローチ」「後期――頻度の変更,そして終結へ」を,第2の事例では,初期――精神分析的セラピー? POST?」「中期――転移の理解とPOSTの使用法」「後期――POSTから精神分析的セラピーへの移行」を,クライエントとセラピストのスクリプト,セラピストの自己内対話,セラピーの概要を記述したレポートからなる立体的な構成で紹介する。
続く「解説編」では2つの事例を踏まえて数々の実践上の問いを探究する――――アセスメント面接において何を考えるべきか? POSTはどのようなケースに向いているのか? POSTの中期はどう展開するのか? 介入において何を工夫すべきか? POSTの終盤をいかにガイドすべきか POST終結と精神分析的セラピーへの移行をどう判断すべきか?

POSTという実践の鳥観図となる「POSTの精霊――――「東京」で出会った心理士たち」(東畑開人)を付した,精神分析的サポーティブセラピー(POST)を今ある臨床実践に接ぎ木して根づかせていくための「はじめてのPOST実践ガイド」。

目次

序章:POST「再」入門

第I部:事例編(1)「竹取さん」
第1章:初期――混乱した出会いとPOSTのアセスメント
第2章:中期――主治医との連携,環境のマネジメント,心理教育的アプローチ
第3章:後期――頻度の変更,そして終結へ

第II部:事例編(2)「宇鷺さん」
第1章:初期――精神分析的セラピー? POST?
第2章:中期――転移の理解とPOSTの使用法
第3章:後期――POSTから精神分析的セラピーへの移行

第III部:解説編
第1章:アセスメント面接で考えること――POSTはどのようなケースに向いているのか?
第2章:POSTの中期はどう展開する?――介入の工夫と「心に留める」こと
第3章:POSTの終盤をガイドする――POST終結? 精神分析的セラピーへの移行? リファー?

POSTの精霊――――「東京」で出会った心理士たち/東畑開人

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろか

6
これは最高。東畑氏の「ふつうの相談」との姉妹本とも言えるかも。問題意識は同じ。過去の人たちの中では、この路線に批判的な人もいるが、少なくとも中堅、ポスト河合隼雄の世代にとっては、大変大事な問題。2023/09/18

むく

5
すごくいい本。読んでよかった。2023/10/13

ゼラニウム/フウロソウ科

3
最高。よく使う防衛機制ってこういうことか。事例がすごい参考になる。東畑開人の文章はやはり面白い。2023/10/18

さとし

0
「無意識だけじゃないんだよ、人間は」 便宜上、意識と無意識に分けているだけで、本来は、意識も無意識もごちゃまぜのような感じもある。2023/10/31

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