内容説明
今も昔も戦争に嘘はつきもの
日本政治外交史を専門とする学習院大学元学長が、満州事変~日本の敗戦にいたるまで――<嘘をめぐる政治の歴史>をたどる。
流言飛語(デマ)、プロパガンダ、広報外交、新聞、雑誌、ラジオ、ポスター、ビラ、怪文書……
嘘をつく方が不正義とは限らない!
(本文より)
戦争をめぐる嘘は国家を崩壊に導きかねない。
実際のところ戦前昭和の日本は崩壊した。
戦争をめぐる嘘が及ぼす重大な影響は、時代が異なっても変わらない。
そうだとすれば、今日の軍事紛争・戦争を考える際に、日本の戦争の嘘をめぐる歴史から重要な示唆を得ることができるだろう。――本文より
【目次】
Ⅰ章 満州事変
Ⅱ章「非常時小康」
Ⅲ章 日中戦争
Ⅳ章 日米戦争
Ⅴ章 敗戦
【著者プロフィール】
井上寿一(いのうえ・としかず)
1956年、東京都生まれ。
一橋大学社会学部卒業。同大学院法学研究科博士課程、学習院大学法学部教授などを経て、学習院大学学長。法学博士。専攻は日本政治外交史。
内閣府公文書管理委員会委員。特定歴史公文書等不服審査分科会委員。
主な著書に、『昭和史の逆説』(新潮社)、『政友会と民政党』(中央公論新社)、『教養としての「昭和史」集中講義』(SBクリエイティブ)、『戦争調査会』『論点別 昭和史 戦争への道』(ともに講談社)などがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CTC
12
10月のワニブックスPLUS新書新刊。著者は学習院大第12代学長(現在同法学部教授)。 露のウクライナ侵攻で見られた情報戦をきっかけにして、満州事変以降終戦直後までの本邦でのプロパガンダ・民間による流言飛語を拾い、これらを生んだ背景・事象を見ることで事実を見極める目や想像力を鍛えようというもの。ただ…このレーベルに求められる顧客価値とセンセイの特質のミスマッチングで…事実の羅列に留まってしまった感が強い。どうせならば“竹槍事件”のような極端な事例に全振りするとか、エンタメ路線もあり得るお題だったけども…。2023/12/11
かなかな
1
2025年7月17日(木)audiobook。 『戦争と嘘-満州事変から日本の敗戦まで-』 メディアによって情報は塗り替えることも操作することもできる。都合の悪いことを流さないこともできる。 戦争は治安を悪くするがそれも流されないらしい。2025/07/17
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