集英社文庫<br> 歌舞伎の中の日本

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集英社文庫
歌舞伎の中の日本

  • 著者名:松井今朝子【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 集英社(2023/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087445404

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内容説明

歌舞伎とはどんな芸術か、どう鑑賞すればいいのか。『忠臣蔵』や『四谷怪談』など10の人気演目を年代順に取り上げ、時代背景や見どころ、作劇法などを詳しく紹介。舞台の重要な要素「舞踊」も解説し、先行芸能や文化風俗を取り込み、その時代の人々の暮らしを反映させた歌舞伎の姿を浮き彫りにする。日本人のメンタリティーが生んだ歌舞伎の本当の面白さとは!? 舞台の制作や台本作りに携わった著者が、写真や図版を盛り込み総合芸術歌舞伎の真髄に立体的に迫る格好の入門書!

目次

はじめに
歌舞伎の歴史と本書の構成
第一章 お約束のヒーロー登場――『暫』
第二章 光源氏の末裔――『廓文章』
第三章 身替わり劇のメカニズム――『菅原伝授手習鑑〈寺子屋〉』
第四章 人間を省みる動物ファンタジー――『義経千本桜〈四ノ切〉』
第五章 あなたは本当の「忠臣蔵」をご存知ですか?――『仮名手本忠臣蔵』
第六章 任侠の原点――『夏祭浪花鑑』
第七章 道具によるモンタージュ――『楼門五三桐〈山門〉』
第八章 メルヘン舞踊の粋――『積恋雪関扉』
1 原点は舞踊中心のレビュー
2 舞踊劇の最高傑作
第九章 和製ホラーの女王――『東海道四谷怪談』
第十章 幕末版「俺たちに明日はない」――『三人吉三廓初買』
傍注・参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅー

5
★★★夏の文庫フェアで著者の直木賞受賞作を買ったついでに入手する。今まで読んだ歌舞伎入門書で一番よいかも。代表作と時代の流れがひと目でわかる。名前の語呂からの連想だけでキャラクター設定が決まってしまいがちとか、新作をお馴染みの世界観に当てはめたほうが江戸の観客が受け入れやすかったとか、平安時代に関する素養が根本にあるとか。ポイントの選び方が初心者の道しるべとして的確なんである。いままで歌舞伎のあらすじを目にして不思議に思ってきた部分がスッキリした。レビューとかマンガのような目線で見ればよいのかなと思った。2023/09/12

Yoshihiro Yamamoto

1
A+ 歌舞伎の代表作10本を軸に、歌舞伎の蘊蓄が分かる良書。長いこと歌舞伎は観ているのだが、この本を読むまで知らなかったことが満載。とりわけ「世界」という言葉はよく聞くが、やっと意味がわかったのが大収穫。歌舞伎が時代時代の世相を繁栄していることを改めて確認した。その中で、落語で有名な「中村仲蔵」。一代で名題下から出世を遂げるのだが、この時期は、同じように大出世をした田沼意次の時代と重なるという指摘が面白かった。「暫」はもともと長い芝居の一幕だったことも初めて知った。顔見世興行で演じられていたんだ!2023/09/13

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