文春文庫<br> 僕が死んだあの森

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文春文庫
僕が死んだあの森

  • 著者名:ピエール・ルメートル【著】/橘明美【訳】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 文藝春秋(2023/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784167921217

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内容説明

『その女アレックス』の鬼才ルメートルが描く、戦慄の犯罪文学

『その女アレックス』で世界中を驚愕させた鬼才ルメートルが放つ、極上の心理サスペンス。

 あの日、あの森で少年は死んだ。 ――僕が殺した。

 母とともに小さな村に暮らす十二歳の少年アントワーヌは、隣家の六歳の男の子を殺した。森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で。殺すつもりなんてなかった。いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまったことと、心の中に積み重なってきた孤独と失望とが、一瞬の激情になっただけだった。でも幼い子供は死んでしまった。

 死体を隠して家に戻ったアントワーヌ。だが子供の失踪に村は揺れる。警察もメディアもやってくる。やがてあの森の捜索がはじまるだろう。そしてアントワーヌは気づいた。いつも身につけていた腕時計がなくなっていることに。もしあれが死体とともに見つかってしまったら……。

十二歳の利発な少年による完全犯罪は成るのか? 殺人の朝から、村に嵐がやってくるまでの三日間――その代償がアントワーヌの人生を狂わせる。

『その女アレックス』『監禁面接』などのミステリーで世界的人気を誇り、フランス最大の文学賞ゴンクール賞を受賞した鬼才が、罪と罰と恐怖で一人の少年を追いつめる。先読み不可能、鋭すぎる筆致で描く犯罪文学の傑作。

文庫解説・三橋暁

※この電子書籍は2021年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k5

48
ルメートルのひさびさの新刊(文庫になるまで待ってただけだけど)。少年期に犯した罪に苦しめられる話なんですが、まあ、こんな感じか。田舎町の閉塞した感じとか、少年の抱える小狡さと純粋さとか、さすがルメートルな部分はたくさんあるんですが、そこまでのスマッシュヒットではなかった、というのが実感ですね。もう一回『アレックス』読むかな。2023/11/03

マエダ

46
全てを不幸にしていくスタイルのルメートル。12才が6才をあやめてしまうところから始まるが。ここからどう不幸にしていくのか予測できない。2023/11/23

ロア

20
主人公のアントワーヌはこのまま逃げ切れるのか、それとも破滅してしまうのか?面白くて一日で一気に読んでしまいました。いや~ハラハラしたなぁ!ピエール・ルメートルに外れなしですね(^ω^)原題は「三日間と一生」で、邦題とだいぶ違う。2023/10/26

くろねこ

14
幼い頃一瞬の激情に任せて幼なじみを殺してしまった主人公。 帰ってこない子供を案じてすぐさま村民一体となって捜索するも、運良く死体は発見されず。その後村を襲った未曾有の災害も手伝い、主人公の逮捕への恐怖心とは裏腹に真相は隠されて続けてしまう。。 バレない恐怖に苛まれずっと苦しい1冊。2023/12/07

きよかつ

14
一気読み出来て面白かったが「アレックス」程の衝撃?面白さ?は無かった感。7/10 2023/11/21

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