内容説明
遠いニュージーランドの夏の思い出。三世代の女性の日常を繊細な筆致で描いた名作「プレリュード」。生前には出版されなかったそのロング・ヴァージョン。
著者没後100年、初の邦訳。短編「ケザイアとトゥイ」「パットのこと」も併せて収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
57
短い生涯で日常の綾とそこに投影されて沈殿される心情の襞を丹念になぞり合わせた様な短編を執筆したキャスリン・マンスフィールド。これは彼女の唯一の長編であり、同時に彼女が自分の為に書いた半自伝的小説だ。だからこそ、徐々に周囲に無感動になりつつある母リンダに対する少女のように夢見がちで辛辣な叔母、ベリルとの口論の後の出来事は衝撃的。首を切られても歩く家鴨は死んだように生きる事を象徴していたのか。「ケザイアとトゥイ」でのケザイアがある一夜に対し、「この瞬間を覚えておこう」という気持ちからの思考に懐かしさを覚えた。2024/02/05
のりまき
21
ずっと読んでいたいような、美しくて生き生きとしていて、そして、少し憂鬱でちょっと皮肉っぽくて、とにかく好きです。2024/03/28
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