内容説明
まもなく国家の財政は破綻します!
出版社の営業・池内貴弘は急な異動で月刊誌の経済担当に。新たな職場に戸惑う最中、叔母から不動産運用に関して相談を受ける。執拗に融資を持ちかける担当者は、なんと仙台の地銀に勤務する池内の元恋人だった。
池内は面会するも、直後に彼女は自殺してしまう。一体なぜ? 周辺取材から見えてきたのは苦境の地銀と、過酷なノルマだった。彼女はその処方箋を求めて、ある男に会っていたという。
古賀遼、人は彼を金融界の掃除屋と呼ぶ。政界の重鎮の命を受け、日銀総裁人事にも関与していたようだ。池内は、古賀の暗躍を白日のもとに晒そうと奔走するが――。
この小説は経済記事よりリアルだ――解説・原真人氏(朝日新聞編集委員)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
miel
36
2014年-2020年、相場ワールドでの経済界(あくまでも)フィクション。あの経済界のフィクサー、誰もがモデルに気付く政界のトップ達が暗躍する流れがとにかく魅力的。どこまでがフィクションなのか、コロナ禍に仕掛けられた経済クーデターの裏側、なんとも気になるところ。経済界のスクープは前出し厳禁、重い言葉が心に残る。本来、ジャーナリズムは真実を正確に顕にするという矜恃を持つのだろうけど、確かに社会の底が割れては意味が無い。最近の相葉作品は、どうにも陰謀論の香りが強いけれど、案外的をいているのかも知れない。2024/03/31
kei302
34
異次元金融緩和の出口は見つかるか…。(出口のない迷路に迷い込んでます)日本の金融政策を担う人たちの場当たり的な対応策のツケが2025年の今、庶民に回ってきた感。物価上昇急激右肩上がりの今読むと、この作品が出た当時は物が安くてよかったなあと。デフレからは脱却したようですが、給与等の上昇を伴っていないのが現実です。大手企業の粉飾決算で暗躍したコンサル古賀「不発弾」の続編。2025/11/28
タルシル📖ヨムノスキー
29
日本の金融危機とか財政破綻が叫ばれて久しいけれど、コロナという大病をしても未だなんとかかろうじて自力で立っている日本。「開発途上国に○十億円の融資」なんてニュースを見るたびに「そんなことをしてる場合か!?」と思ったりもするけれど、実際に行動を起こすことはない。なにせ私、物語の中で語られる「この国には、考えることを放棄した人が多すぎる」の代表ですから。リーマンショック後に中小企業金融円滑化法なんて法律が制定されたことも知らず。結末はやっぱり〝トップリーグ〟と同じ感じで…。これからどうなる日本、どうする日本!2023/10/28
Y.yamabuki
22
「アンダークラス」が面白かったので手に取った作品。日銀の金利政策に絡む問題を扱ってていて、取材する若手の記者池内と共に講義を受けている気分に。想像していたような記者が取材を通して謎が解き明かされ、その過程で経済問題が絡むといような作品では無かったが、ラスト100ページ程は違った意味で読み応えがあったし、考えさせられもした。政治家って本当にこんなことしているの?日本の経済大丈夫?と心配が過る。政府には是非長い目で見た政策をと思う。 2023/12/19
Misa
14
「不発弾」に続いて。「円の価値がなくなるというのは円安。1ドル120円」って今は150円超えてる訳で、南雲同様寒気がしてくる。炭鉱町の黒い手と政治家の白い手、自分達は手を汚さず、古賀には同情しかない。中盤くらいまでは事態が展開せず面白くないかもしれないが池内と一緒に経済の勉強をして乗り切ったら第5章「撃発」辺りからが加速してきて面白くなっていく。パンデミックの最中何が起こっていたのか、日銀という馴染みのない銀行が本当は私達の生活、経済に多大な影響を与えている事がよく分かる。考える事をやめてはいけない。 2024/05/13
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