ハヤカワ文庫SF<br> 時の門

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ハヤカワ文庫SF
時の門

  • ISBN:9784150106249

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内容説明

どこから入ってきたんだ、こいつは! 自分一人しかいないはずの部屋に突然現われた一人の男──その男はウィルスンに思いもかけない提案をした……タイム・パラドックステーマの不朽の名作といわれる表題作「時の門」をはじめ、突然公衆の面前で若い女性がストリップをはじめたり、痴呆めいた新興宗教が流行したりと、あらゆる奇妙な現象がとどまるところをしらず増大し、やがて……「大当たりの年」、地球から来た美人に恋人を奪われそうになった月っ子の物語「地球の脅威」など、巨匠ハインラインならではのセンス・オブ・ワンダーに満ちた傑作、名作7中短篇を収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

67
筒井康隆最新刊「ジャックポット」の題名のもとになった「大当たりの年」(The Year of the Jackpot)が含まれる短編集。突然路上でストリップする女性が現れて、その後とんでもない事が起こり出す。コロナ禍に見舞われた昨年から今年にかけても「大当たりの年」なのか。タイムパラドックスの表題作「時の門」も傑作だが、この貴重な文庫本が読める図書館は有難い。この頃のSF好きだなぁ。2021/03/14

MICK KICHI

67
タイムパラドックスに正面から挑んだ名作「時の門」を表題とした傑作選。論文の締切が明日に迫っているウィルソンに、そんな論文に意味は無く、「時の門」を潜ればわかると言う男が突然現れ、論争となるが、そこにもう一人の男が現れ...時間軸をループする展開になりウィルソンをめぐるパラドックが、後にSF作家、広瀬正氏によるの詳細な分析と推理のモチベーションを強烈にを喚起させる「時の門」。レミングの行進と街頭で突然ストリップする女の出現する冒頭の場面の異常行動の根拠から地球規模の災厄を予知する男の話「大あたりの年」等。2020/10/20

亮人

22
「ハインライン傑作選」という副題は伊達ではない。収録短篇がどれも高水準で驚いた。とくに表題作は広瀬正の評論で有名だが、やっと読めて感慨も一入!ロジック系の時間SFは理論を考え抜いて構築していると感心する。他の作品では、月の恋愛SF「地球の脅威」が好き。友達と思ってた男の子と、距離が離れた瞬間に自分の恋心に気づく女の子。月世界に住むようになっても少年少女は変わらない。風刺SF「金魚鉢」と破滅SF「大当たりの年」もGOOD!2012/08/17

K・M

15
部屋の中に突如出現した男と《環》。訝しい男からチャンスを掴むため《環》をくぐり抜けるよう説得されるがそこにもう一人の男が出現し奇妙な無限ループへ-。ロバート・A・ハインライン初期短編集。その秀逸な仕組みにより何度も読み直すであろう表題作『時の門』はタイムパラドックスの傑作中の傑作だ。お薦めは人命救助のためかつてない高加速で冥王星へ旅立つ光子船操縦士の運命を描く『血清空輸作戦』とゾッとする驚愕の真実が待ち受ける『金魚鉢』の2編か。収録7作品はいずれも秀作、巨匠が描く類い稀なるSF短編が集結した奇跡の一冊。2022/08/07

猫ぴょん

15
いや~こんがらがるヮ(;・∀・) 表題の「時の門」 タイムトラベルものは大好物♪ しか~し!ややこやしいったらありゃしないwww どのお話しも映画で観てみたいものばかり。2018/07/04

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