内容説明
世界の創成と、神々の誕生から国の形ができるまでを描いた最初の日本文学、古事記。神話、歌謡と系譜からなるこの作品を、斬新な訳と画期的な註釈で読ませる工夫をし、大好評の池澤古事記、ついに文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
38
何度も挫折した古事記を読み通せたのは池澤夏樹さんのおかげ。ありがとうございました。これまでは系譜のところでもう嫌になったのだと思うけど、池澤さんは古事記で系譜が大事なことを強調して、そしてそこを読みやすくしてくださいました。上巻・中巻・下巻と神の世から人の世になっていくのがよくわかりました。著名な倭建命だけでなくオキナガタラシヒメの話をはじめすべての話が、とても興味深かったです。図書館で借りたけど、手元に置いておきたいかな。2024/12/09
Shoji
35
私は奈良県に住んでいます。県内には、古事記や日本書紀、神話の故地が広く分布しています。その様な関係で、もともと古事記に興味を持っていました。この池澤夏樹さんの作品は、とても読みやすく取っ付き易い切り口です。古事記を知らない方でも途中で投げ出さず読めるのではないでしょうか。入門書として最適だと思います。2023/12/26
けいご
25
曖昧模糊な状況から日本が徐々に形になっていく様は、宇宙が何の理由もなく発生し、地球に生命が生まれるまでのダイジェスト版をみているようでとても面白かったです★神や天皇と聞くと理由もなく拒絶反応を示す方もいると思いますが、それでも日本人の心の中には無意識ながらにも古事記が生きている事が生活の中に見て取れると何となくムズムズしますwわからないところがめちゃくちゃあったけど、わからなくって面白い!そんな感じですw2024/01/11
はかり
18
どんなものかと期待して読んだが、神々と歌の続出だった。八百万と呼ばれるほど神々が多いのは日本文化か。歴代天皇の出現も大して興味を惹かなかった。日本の歴史の元となると思えば我慢しかない。2023/12/27
まさにい
17
読みやすい古事記が出た。いつかは読もうと思っていたのだが。まずはボールペン古事記というコミックから入った。なんとなくは分かったのだが、人の名(神の名)が面倒くさくて参った。その後、いろいろ疑問があったので、専門的な本などを読んだが専門的すぎて判らず。ようやく現代文読み下しのこの本が出て、書店にて購入。何が良かったかといって、その文章の構成がいい。すぐ下に注があり、いちいちページを捲らずに済む。また、神の名も、分かりやすいように書いてある。この本と並行して古事記ワールド案内図を読むと理解が深まった。2023/10/14
-
- 電子書籍
- アクセシブルブック はじめのいっぽ -…
-
- 電子書籍
- 祈りの国のリリエール ~魔女の旅々 外…
-
- 電子書籍
- 最新版 オプション売買の実践
-
- 電子書籍
- わが家は幽世の貸本屋さん―あやかしの娘…
-
- 電子書籍
- 文学とは何か 角川ソフィア文庫