文春文庫<br> 田舎のポルシェ

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文春文庫
田舎のポルシェ

  • 著者名:篠田節子【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 文藝春秋(2023/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167921132

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内容説明

偶然出会った二人の旅は――。心躍る人間賛歌

とある事情で東京を目指す女性が、なぜか強面ヤンキーの運転する軽トラに乗るはめに。旅のスリルと人間ドラマの妙味あふれる中篇集。

※この電子書籍は2021年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カブ

50
ロードノベル3作。どれも好きです。台風の最中、岐阜から東京まで往復のロングドライブが軽トラ?!ハラハラドキドキの道中に目が離せない。おんぼろのボルボでの北海道男二人旅もなかなか読ませる。最後は夢に向かって諦めない力強い作品となっている。読んでよかった。2023/12/11

エドワード

41
岐阜県の資料館に勤める翠は、東京の実家で作った米を運ぶ車と運転手を、伝手を頼って依頼したところ、現れたのは軽トラに乗った、ツナギに金ネックレスのヤ〇キー、瀬沼君。往復1000キロを田舎のポルシェはひた走る!台風が接近、次々と起きる椿事に警察!ケンカ強さ、ボケと優しさ、反射神経、頭の回転、混迷の時代だ、何が役立つかは本当にわからない。二人の姿から今の日本の現実が見えて来る。続くボルボとロケバスも、快適な自動車旅行が未知と遭遇する!「自力脱出しかなさそうですね。」この車たちは日本社会の比喩ですよね、篠田先生。2023/11/20

Shoji

40
24時間テレビのチャリティーランナーのヒロミさんの名言「日本の5、60代をなめんなよ!」を地で行く作品だ。にっちもさっちも行かない中年ないし壮年のおじさん、おばさんが孤軍奮闘し、自らの活路を切り開いて行きます。機微の良いスカッとするお話です。中年、壮年が主人公にも関わらず爽快感さえ感じました。面白かったです。2023/10/23

Daisuke Oyamada

36
 大型台風が接近中だというのに、灯りも人気も絶えた未明、岐阜市内の駐車場で女がひとり、迎えのハイエースを待っている。市の資料館で働く増島翠。そこに現れたのは、なぜか古びた軽トラックで、全身紫のツナギ&喉元から金鎖&丸刈りの強面な大男が降りてくる。  翠の同僚の知り合いで、東京・八王子にある翠の実家から150キロの米を運んでくる仕事を日当3万円で請け負った瀬沼剛。 かくして初対面の男女が、ポルシェ911 と・・・ https://190dai.com/2023/12/07/田舎のポルシェ-篠田節子/2023/12/07

やなぎ

34
3作が収録されている。あとがきによると、中編と呼ぶらしい。長編、短編だけでなく、中編もあったのか。表題作の1作目は気の強い女とチンピラの珍道中。東名も中央道も、よく利用したのでイメージしやすい。軽トラで高速は、遠慮したい。2人のその後を知りたくなる、良い余韻。2作目はオッサン2人の北海道ドライブ。オンボロのボルボが相棒。主人公、性格悪いな…。そしてボルボが…。3作目はコロナ禍の話。ロケバスは運転したことがないけれど、同じサイズのキャンピングカーは、ある。またレンタルしたい。3作とも、自分がハンドルを ↓2023/12/07

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