内容説明
偶然出会った二人の旅は――。心躍る人間賛歌
とある事情で東京を目指す女性が、なぜか強面ヤンキーの運転する軽トラに乗るはめに。旅のスリルと人間ドラマの妙味あふれる中篇集。
※この電子書籍は2021年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
529
大好きなロードノベル、しかも二作目にわたしの永遠の車であるボルボが出てくるということで、期待値最大で読み始めた。主人公はどれも人生の岐路に立たされ、若くはない三者。彼らは赤の他人に、あるいはかわいい孫息子に運転してもらいながら日本列島を縦横に走り、人生の分岐点を乗り越えていく。どれも元気のもらえる篠田さんらしい作品だった・・・にしてもボルボ!ご本人がボルボ乗りじゃないかと思うくらいよく描けている。ラストも「らしさ」が出ていたね。でもそんなに故障多くない、ホントだよ。2025/10/01
まさきち
87
リアエンジンリアドライブだから軽トラは田舎のポルシェ、素敵なフレーズをいただきました2025/01/12
ふじさん
77
「田舎のポルシェ」は、兄の残した米を運ぶために大型台風が迫る中、強面ヤンキーの運転する軽トラで東京を目指す女の波乱だらけの強行軍の話。「ボルボ」は、リタイヤした元企業戦士の二人の男性が意気投合、廃車寸前のボルボで北海道へ旅行するが、最後に思わぬ展開。「ロケバスアリア」は、「憧れの歌手が歌った会場に立ちたい」。女性の願いを叶えるため、コロナ禍の日本をロケバスが走る。それぞれ秘めた思い抱いた人々の哀歓をトラブル連発の旅のスリルに乗せて描いたロードノベル。趣は異なるが、それぞれに味わい深い内容で良かった。2026/01/10
鍵ちゃん
60
実家の米を引き取るため、助っ人の車で岐阜から東京へ向かうことになった翠。だが待ち合わせ場所に現れたのは軽トラに乗った強面ヤンキー!さらには大型台風が迫り。往復1000キロ、波乱だけの強行軍を描いた表題作ほか、それぞれ秘めた思いを抱いた人々の哀愁を旅のスリルを描いた3篇からなる短編集。「田舎のポルシェ亅もよかったが、「ボルボ亅の初老同士の旅が面白かった。2024/09/28
goro@the_booby
56
クルマも主役な3つの短編集。篠田節子の前向きさが感じられて好編。まぁもっと田舎のポルシェを活躍させてほしかった。ボルボは良かったけど俺なら追いかけないかな。最後のロケバスが好き。2026/05/20
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