光文社文庫<br> Jミステリー2023~FALL~

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光文社文庫
Jミステリー2023~FALL~

  • ISBN:9784334100773

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内容説明

ミステリー界の最前線で活躍する作家陣による、全編書き下ろしの超豪華アンソロジー「Jミステリー」。この秋も誰もがよく知るあの作家たちが競演! 大好評だったあの作家の再登板も……これを読まずして日本ミステリーを語ることなかれ。『Jミステリー2023』もお見逃しなく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aquamarine

65
新年初読みはアンソロ一話目の東川さん烏賊川市シリーズで♡お馴染みの面々とマイカちゃん登場でそれだけで嬉しいが、もちろん論理的なユーモアミステリで満足。似鳥さんは、なんと探偵が犯人を指摘したあとがミステリ!これも論理的でさすが。宮内さんのラストが思いがけなくて思わず絶句。でもなにより太田さんの「夏を刈る」が白眉。著者の長編の凄さは思い知っていたが、この長さでも事件一つの真相だけでなく人物の一生を描き切り、なおかつ読者への驚きもしっかり。しばらくページをめくれないほどとりこまれた。読めてよかった。2024/01/06

yukaring

65
キラキラと煌びやかな表紙がまぶしい「Jミステリー」はいきなり東川篤哉さんの"烏賊川市シリーズ"にテンション爆上がり。ユーモアをたっぷりまぶしながらも論理的、そして少しシュールなオチもなかなか良いのではあるマイカ?逸木さんの『スプリット』はドラフト指名をめぐる爽やかなスポーツもの。長岡さんの『笑う君影草』では不気味な真相に驚く。私のお気に入りは太田愛さんの『夏を刈る』枯れ井戸の底から発見された古い白骨は誰のものなのか?調査を進めたどり着く悲しい真実が秀逸。今回も豪華な執筆陣のハイレベルな短編が楽しめた。2023/11/08

真理そら

60
今回のカバーはキラキラ度弱めかも。東川篤哉、逸木裕、長岡弘樹、似鳥鶏、太田愛、宮内悠介。『名探偵名前が適当(似鳥)』は殺人放火事件の容疑者達は全員アリバイがあって…という話だが謎ときのキモは別の所にあるという楽しい作品。『夏を刈る(太田)』の雰囲気は好きだ。が、1968年に掃除機、洗濯機、炊飯器、トースターは我が家にもあった気がする(我が家は一般庶民家庭だったが)こんな細かいことに気が散って読書に没頭できなかった自分が悲しい。インディーズバンドの物語、宮内作品が一番好きかな。 2023/10/15

ごみごみ

56
超豪華作家陣によるアンソロジー第4弾。プロ野球選手をスカウトする側とされる側、それぞれの駆け引きと苦悩が行き着いた先の決断とは?逸木裕さんの「スプリット」 自分の身に起きたことを知った時、彼女が味わった絶望。あまりにむごい真実に切なさがこみ上げる太田愛さん「夏を刈る」 不可解な事件の背景には驚きの理由が!天才ミュージシャンが最後に成し遂げたこととは?ラストのセリフにゾッとした宮内悠介「最後のひと仕事」この3作品が特に面白かった。2023/11/19

アーちゃん

51
6人の作家による新作書下ろしアンソロジー第4弾。どれも面白かったけれど、太田愛さん「夏を刈る」が抜群の良さ。時代が昭和四十年代の割に古いような感じこそあれ、期待以上の面白さだった。長岡弘樹さん「笑う君影草」は最初で毒がわかってしまいやや拍子抜け。他では逸木裕さん「スプリット」野球ものながら読後感がよかった。2024/03/03

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