星野と落合のドラフト戦略 元中日スカウト部長の回顧録

個数:1
紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍
  • Reader

星野と落合のドラフト戦略 元中日スカウト部長の回顧録

  • 著者名:中田宗男
  • 価格 ¥1,782(本体¥1,620)
  • カンゼン(2023/10発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784862556998

ファイル: /

内容説明

「星野さんは人を残し、落合さんは結果を残した」

スカウト歴38年
闘将とオレ竜に仕え、球団の栄枯盛衰を見てきた男が明かす
ドラフト舞台裏



【目次】
■まえがき
■序章
■第一章 星野監督時代のドラフト(1986年―1991年)
1986年 ドラフトは5年先、10年先を見据える
1987年 星野さんの強運と豪腕
1988年 「全権監督」星野さんの辣腕
1989年 初めてこだわった「即戦力投手」の獲得
1990年 星野さんらしくなかったドラフト戦略
1991年 見送られた「鈴木一朗」の指名
1992年 出遅れた松井獲得競争
1993年 同学年、平田と川上の差
1994年 「高校時代の印象」で逃した、後の大物ピッチャー

■第二章 星野監督時代のドラフト(1995年―2001年)
1995年 球団の「外」から福留1位を決めた星野さん
1996年 ダイエーとの熾烈な選手争奪戦
1997年 会心のドラフト
1998年 逆指名の恩恵を最大に受けた指名
1999年 裏目に出た星野監督の皮算用
2000年 またもダイエーに敗れた目玉選手の争奪戦
2001年 星野さんの電撃退任と「右の大砲」

コラム 山田久志監督時代
2002年 「立浪二世」と期待した明徳義塾・森岡

■第三章 落合監督時代のドラフト(2003年―2010年)
2003年 青天の霹靂だった落合さんの監督就任
2004年  「高校生は1人もいらない」
2005年 故障抱えた吉見の獲得
2006年 プロでの明暗分かれた堂上と坂本
2007年 中田翔を欲しがらなかった落合さん
2008年 1巡目指名を巡って監督と意見対立
2009年 不可解な上位指名リクエスト
2010年 心中覚悟、大野ありきのドラフト戦略

コラム 高木守道監督時代
2011年 周平に託したかった中日の未来/獲るべきだった「打てる」選手
2012年 早くに諦めた大谷翔平の指名/自分の首を絞めた則本の紹介

■第四章 落合GM時代のドラフト(2013年―2016年)
2013年 GMとしてやらざるを得なかった汚れ仕事
2014年 上手くいかなかった、全員即戦力狙いの指名
2015年 GMとスカウトが共有した危機感
2016年 スカウト会議に出なかったGMラストシーズン

コラム 森繁和監督時代
2017年 2人の高校生キャッチャー、中村と村上
2018年 直らなかった根尾の欠点

コラム 与田剛監督時代
2019年 これからの中日を背負う石川と岡林
2020年 幸運だった高橋宏斗の1位指名
2021年 目をつぶって一軍で使ってほしい3人

■あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ma-bo

97
約40年に渡り中日ドラゴンズのスカウトとして関わった中田氏が、星野監督と落合監督時代を中心に振り返る回顧録。星野監督は「即戦力はトレードで、ドラフトは有望な高校生を積極的に」、落合監督は「高校生はわからない。練習についてこれる大学生、社会人中心」という感じか。その年毎の指名に至る経緯や戦略、監督との駆引き、入団後の状況や思いは勿論の事、他球団が指名し活躍した選手をどう見ていたのか、取り逃す事となった選手への思いも書かれていて面白い。ナゴヤドームだから最低限走れない守れないと獲らない事にこだわった事が今の↓2025/05/07

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

77
(2023-136)【図書館本】中日ドラゴンズで38年もの間スカウトを務めた元スカウト部長が明かすドラフト秘話。何故その選手を指名したのか、或いは指名しなかったのかの裏話は面白い。中にはそこまで言っても委員会?的な話も。「燃える男」星野仙一と「俺流」落合博満、二人の監督の考え方の違いが面白い。ドラフトは5年、10年後の選手で、即戦力はトレードでと言う星野と、高卒よりも大卒・社会人、即戦力重視の落合。結局のところ星野時代に入団した選手の方が球史に名を残すような名選手が多かったように思える。★★★★2023/11/13

fwhd8325

62
スカウトをされていた立場の方が書かれていることが興味深いのですが、期待していた内容ではありませんでした。かなり核心に迫って書かれているとは思うのですが、それがタイトルのような内容とかけ離れているように感じてしまいました。2024/04/14

45
23年。落合政権は日本一はもちろん毎回CSにも絡んで至福の8年間だったが、星野政権時の若手育成が実ったともいえるし、落合政権時の即戦力重視が現在も続く長い低迷の一因という評価もあろう。その時々の事情があるから一概に否定はできない。その中でのスカウトのご苦労といったらメンタルをやられるのもわかる(多くを語らない落合の下ではさもありなん)。高校や大学、地縁などを駆使しても、力のある選手であれば他球団と競合するし、獲得した選手がケガなどで期待ほどの活躍ができないことも多々ある(木下雄介の件は残念だった)2024/02/25

tetsubun1000mg

39
78~83年に中日ドラゴンズに在籍して1勝0敗の成績で引退後、84年から中日のスカウトに転身した元スカウト部長の回顧録。 スカウトは高校1年から試合や練習を見に行って高校の監督と話をして能力や技術、人間性をつかんでおくという。 高校では芽が出なくても、大学や社会人野球で磨かれるのを見逃さずに指名に繋げていくという大変息の長い仕事。 5年後、10年後を見据えたドラフト指名をしていた星野監督、優勝請負人として監督を受けた落合監督。 ドラフト指名の裏話や指名できなくて他の球団に行った好選手の話も大変面白かった。2024/03/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21505291
  • ご注意事項

最近チェックした商品