幻冬舎文庫<br> まだ人を殺していません

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幻冬舎文庫
まだ人を殺していません

  • 著者名:小林由香【著】
  • 価格 ¥867(本体¥789)
  • 幻冬舎(2023/10発売)
  • 初夏を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344433229

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内容説明

父親が猟奇殺人を犯し「悪魔の子」と噂される少年、良世。事故で娘を失った過去を持つ翔子は、亡くなった姉の忘れ形見である良世を育てることになるが、口を閉ざし、何を考えているかもわからない。なんとか彼を知ろうと寄り添うも、ある日机で蟻の「作業」を
している姿を目撃し――。人を信じ育てることの難しさと尊さを描く、感涙のミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

カブ

42
殺人犯の父を持つ良世は小学生4年生。姉の忘れ形見の良世を引き取り、育てることとなった翔子は良世と同じ年の自分の子を幼くして事故で無くしている。重いテーマの作品だが、日々の生活の中に家族らしい関係も垣間見ることができる。信じることの難しさ、大切さを感じた。2023/11/01

れもん

40
図書館本。娘を事故で亡くした翔子は、殺人事件で逮捕された義兄の息子・良世を育てることになるが…。。とても深い内容だった。人を信じることの難しさ、信じてもらえることの難しさが上手く表現されていて、唸る気持ちで読み終えた。最初は気味悪く見えていた良世の印象が、スマホ事件のあとにガラリと変わり、そこからはずっと涙が止まらなかった。向き合うことができた2人は、この物語のあとも、しっかりと手を取り合って生きていけると、希望の見える終わり方がとても良かった。2026/03/14

なつくさ

37
初読みの作家さん。その日「悪魔の子」と呼ばれた少年は泣いた。獣のような鳴き声で……。姉の子であり、殺人犯の子でもある良世を預かることになった翔子。良世の言動に背筋がぞくりとした。だが、良世が抱えているもの、戦っているものを知るにつれ、背筋のぞくりは形を変えていく。いつだって、安全地帯にいる人は無意味で無秩序な爆弾を投下していく。意地悪な弾丸を隠し持って撃つ相手を探している。でも、そんな悲観的な世界でほんの小さな出会いが大きな希望になることだってあるのだ。どうか、良き世を生きられますように。2023/11/11

nyanco

32
猟奇的殺人犯が義兄(姉は出産時に死亡)残された甥・良世を引き取ることになった元美術教師・翔子。ミスリードの仕方が絶妙。良世がとにかく不気味。もしかしたらこの子も?いや、この子が?と思わせる。兄、姉との兄弟関係の叙述も巧い。一体何が正しいのか、揺さぶりをかけられる。子供同士のいじめ、ママ友との関係、ネットでさらされて、と畳みかけてくる。良世は翔子に何度も挑んでくる。翔子は何度も揺れる。イチゴのハンカチを持った児相の職員、変な人かと思っていたら、後半、彼がキーマンとなってくる、ここも巧い。→続 2026/04/03

aki

32
母親は自分を産んですぐに亡くなり、父親は猟奇殺人犯として逮捕された息子の良世を、母の妹である翔子が養子縁組をして育てることになり、二人の間に起きてきた様々な辛い過去を見つめていく。自分のせいで亡くなったという母親への想いや、被虐待児だった父親の常軌を逸した行動によって苦しんできた良世。その心に寄り添う翔子。人との出会い、発する言葉の重さなどの大切さも投げかけながら、寄り添ってくれる人、分かろうとしてくれる人がいるだけで救われる大切さが身に沁みる。この二人ならきっと大丈夫。2025/04/19

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