サイレントマザー - 貧困のなかで沈黙する母親と子ども虐待

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

サイレントマザー - 貧困のなかで沈黙する母親と子ども虐待

  • 著者名:石川瞭子
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2023/09発売)
  • 新生活を応援!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~4/5)
  • ポイント 500pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787234247

ファイル: /

内容説明

虐待と貧困の連鎖の渦にいながら、助けを求める声を上げられない母親たち=サイレントマザー。

育児放棄や暴力などの子どもへの虐待、父親の娘への性暴力を見て見ぬふりをする、ついには子どもを殺してしまう……。社会問題にもなった虐待事件のルポルタージュや資料を丹念に読み込み、不登校と向き合う母親、子を愛せない母親、破壊衝動をもつ母親、子を病気に仕立てる母親などの調査事例も多角的に検証する。

サイレントマザーは夫の暴力や経済的な貧困に苦しみ、自身の子ども時代の暴力経験から心身を害している場合も多いことを明らかにして、「助けて!」を言えずに沈黙・貧困・虐待のスパイラルから抜け出せないと指摘する。児童虐待防止の関係者が「沈黙しないで! 助けを求めて! 自分と子どもの命を輝かせて!」と訴えて、すべての機関・関係者に対抗策・防止策を提示する。

目次

まえがき 石川瞭子

序章 サイレントマザーの生活 石川瞭子
 1 無言の母と無言の子
 2 「いいよ」としか言わない
 3 生きているのに生きていない
 4 監視社会に沈黙する
 5 異質なものは排除する社会
 6 「職がなければソープランドで働け」という国
 7 檻から抜け出せない
 8 希望をつなぐ命
 9 『人形の家』のノラ
 10 支援者の視線
 11 見逃された異常
 12 闇に埋もれた人
 13 継続(居続けること)を学習していない
 14 家族の意義
 15 地域の意義
 16 サイレントマザーからの伝言

第1部 事例をもとに検証する

第1章 サイレントマザーの事件 石川瞭子
 1 ポリ袋による三歳児虐待死事件
 2 Xくん――「息子ちょー可愛いです」
 3 Aさんの事情、Aさんの家族
 4 Bさんという人物
 5 AさんとBさんとXくんの危険な三角関係
 6 事件の発生――夕食後のくつろぎの場

第2章 未然に防止することはできなかったのか 石川瞭子
 1 Aさんの人生曲線――どのような人生だったのか
 2 人生の下り階段――Aさんの人生の歩み
 3 地域の危機管理――情報はどこにいったのか

第2部 多様なサイレントマザーの生き方

第3章 見過ごされた虐待死――語らない母の手が犯した「心中による虐待死」 西岡弥生
 1 報道の裏側にある母子の暮らし
 2 家族危機が発生するまでの道のり
 3 不適応としての「心中」企図――「支援のすきま」に落ちる母子
 4 虐待概念の見直し――児童虐待防止法による偽解決の構図
 5 いま、私たちにできること――母子の地域生活を支える仕組み

第4章 わが子を病者に仕立てる母親 小楠美貴
 1 理想と現実のはざまで
 2 母親の真実
 3 MS型とMSBP型
 4 愛に飢えた母親たち

第5章 ある不登校をめぐる事情 城戸貴史
 1 家族の気持ち
 2 不登校のリスク
 3 立ちはだかる壁

第6章 性的虐待に沈黙する母親 中村洋子
 1 沈黙する母
 2 性的虐待はどれくらい存在するのか

第7章 乳児遺棄事件とマザーとなる人 眞口良美
 1 乳児遺棄事件の実際
 2 「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について」から見る乳児遺棄事件
 3 乳児遺棄事件への理解

第8章 沈黙する発達障害児の母親 池田信子
 1 「発達障害」と「こだわり」
 2 少年事件を「こだわり」から読む
 3 事例から見える発達特性「こだわり」との関係
 4 子ども虐待と発達障害の関連
 5 完璧な親にならなくてもいい――まとめに代えて

第9章 十代未婚の親 佐藤佑真
 1 妊娠を隠す高校生
 2 親となる家出少女
 3 十代未婚の親の背景

第10章 子を好きになれない親たち 木村由美
 1 衝動
 2 母親に翻弄されて
 3 理想の親子の形
 4 自分を優先するママ友
 5 自分を生きられなかったA子
 6 A子が目指したのは

終章 サイレントマザーはサイレント・マジョリティー――「助けて」を言わない多数の母たち 石川瞭子

あとがき 石川瞭子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

35
虐待をしてしまう母親。そこに社会から向けられる目は、酷いことをした母親という視線。しかし、子育てや生活のなかで声をあげることすらができない社会背景があり、母親は沈黙することでSOSを発している。「助けて」を言えない社会の構造。自己責任社会の矛盾をこの本は訴えている。支援に求められるのは声なき声を捉える実践力。そして自己責任社会を変革する実践力ではないだろうか。アウトリーチの重要性を痛感した。2018/08/23

シャボン玉

34
読むのがつらいけれどつい読み進めてしまうこの手の本😰貧困、愛情不足、無知などがキーワード。2019/06/27

ryo

21
児童虐待や乳児遺棄事件などが発生すると加害者である母親に非難が集中しやすい。でも、加害者がどんな風にいきてきたのか、社会が受け入れていたのかを知ることが重要であると感じました。母子支援に携わる者として、単純に加害者のみを責めていてはダメだと思いました。2018/09/21

こぽぞう☆

14
図書館本。新刊の棚より。副題「貧困のなかで沈黙する母親と子ども虐待」とあるが、その範疇ではない事例も多く収められている。ただ、本としてのバランスが悪いし、必要以上(なのか、校正が悪いのか)に個人情報保護のための配慮が多すぎて読みにくい部分も。私はノイジィマザーだなー。2018/02/08

まゆまゆ

9
人生の重大な局面で「助けて」と言えない母親たち。多くはシングルマザーで、社会支援制度を利用せずに独りで抱え込んでしまい、結果として子どもが犠牲になってしまう。虐待や乳児遺棄、発達障害といった個別事例を紹介していく。異質だと決めつけないのはわかるんだけど、根底に潜む原因を突き止めるのはやはり難しいんだろうと感じる。2018/05/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12230209
  • ご注意事項

最近チェックした商品