中公新書ラクレ<br> 厚生労働省の大罪 コロナ政策を迷走させた医系技官の罪と罰

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中公新書ラクレ
厚生労働省の大罪 コロナ政策を迷走させた医系技官の罪と罰

  • 著者名:上昌広【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 中央公論新社(2023/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121508027

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内容説明

総理が命じても必死でPCR検査を抑制。執拗に感染者のプライベートを詮索。世界の潮流に背を向け、エアロゾル感染は認めない……。いまとなっては、非科学的としか思えないあの不可解な政策の数々はなんだったのか。だいたい、あの莫大なコロナ関連予算はどこに消えたのか。新型コロナは、日本の厚生行政とムラ社会である医療界が抱えてきた様々な問題を炙り出した。医療界きってのご意見番が、日本の厚生行政に直言する!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こも 零細企業営業

24
ここ4年程度の厚労省の医系技官の迷走ぶりと、コロナ補助金の利権に群がり税金を懐に入れた連中の批判本。普通に現場で患者に向き合う医者を町医者風情と侮どり、自身は国の中枢の御殿医だと踏ん反り返っているいる医系技官。御殿医様だから下々の民の事などは全く考えずに自身の保身と予算の獲得に邁進。他所の国では可能だった患者の早期発見、早期隔離という基礎的な事をせず。初期に出た様々な国で公開されたレポートを読まずに自身に都合の良い事を言い続けた結果。37.5度以上が4日以上続かないと検査出来ないと言う謎ルールが爆誕した。2023/10/11

roatsu

10
死者多数で社会崩壊が起きるわけでもなく推移中(医療機関では未だに対策継続なので禍は終わってはいない)だが、日本人のテンプレである喉元過ぎれば、結果良ければ(よかないが)の対象となりつつある4年間のコロナ騒動。それに必然的な一石を投じる一冊。医療関係者として忸怩たる思いで不備だらけの国が打った諸対策を受け止めたがゆえ、はずだやではないかなどの感情が透けて見える主観的記述も多いが、厚労省医系技官に代表される厚生行政の構造的問題とそれが招く医療界のムラ化という宿痾をきっぱりと告発している。まあここにもザイム真理2023/10/20

りょょょょょ

1
国のコロナ対策について批判的に述べた本。 2023/12/09

aki

1
2021年、2022年と超過死亡が急増したが、その原因(のひとつ)はコロナ禍の緊急事態宣言と長期の自粛による高齢者の健康状態の悪化ではないかと指摘する。社会活動の低下で、高齢者が出歩くことが少なくなり、フレイルやロコモが増え、免疫力・体力の低下が持病や病気を悪化させた。その結果、死亡者数が増えたわけだ。福島原発のときも避難者の孤独死が、ずいぶん多かった。自粛と隔離は子どもたちの運動能力やコミュニケーション能力の低下とか、いろいろな悪影響をもたらした。別の選択があったのではないか、と考えさせる本。2023/10/21

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