内容説明
日本では知られていない英米圏のニーチェ研究の成果を気鋭の哲学者が紹介。身近な事例も多く用い、ニーチェの最重要部分を一般の読者にもわかりやすく簡潔に描く入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
西嶋
3
その哲学だけでなく、生き方も大変印象的なニーチェ。その哲学の内容を、ありのままに解説した、貴重な参考書。2024/02/03
バケツ
3
あまり楽しめなかった2024/01/28
あ
2
ニーチェを自然主義者として捉える、英米圏の哲学の一潮流に乗った入門書。ニーチェを、断片的な警句集の作者や、真理を否定するポストモダン主義者としてではなく、人間を生物の一種として捉えた上で道徳や宗教にまつわる人間心理と人間行動の科学的描写を行ったと考える。年代順に各著作を追い、それぞれの自然主義的な解釈と、どの著作が重視されるかが書かれている。 過激でセンセーショナルなニーチェの言葉が好きな人にとっては退屈かもしれないが、ニーチェが良い意味で脱神秘化され、対等な議論の対象として接近しやすくなる本だと思う。2024/02/05
犬猫うさぎ
1
ギリシア人たちは生きることの恐ろしさを十分よく認識していましたが、それでもやはり人生を受け入れ続けました。ニーチェは『愉しい学問』第二版の序文でこう述べています。ギリシア人たちは「皮相的だった──深かったがゆえに!」。(38頁)2025/02/11
フルウ
1
授業で少しかじったくらいだったので、学んでみたいと思い、手に取ってみた! 解説はわかるように噛み砕かれて綴られていると思う。しかし、私の哲学についての知識が足りず、理解が及ばない箇所が多かった。基礎的な知識を取り込みつつ、挑戦したいと思う! 様式を与えることで、新たな見方を与えることは今回の学び!2024/04/12