祥伝社新書<br> 自己家畜化する日本人

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祥伝社新書
自己家畜化する日本人

  • 著者名:池田清彦
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • 祥伝社(2023/10発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396116880

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内容説明

「ホンマでっか!?TV」出演の生物学者による痛快批評!! 家畜化の先に待つ阿鼻叫喚の未来、日本を蝕む病の正体と脱却の道を探る――一部のオオカミが、進んで人間とともに暮らすことで食性や形質、性格を変化させ、温和で従順なイヌへと進化してきた過程を自己家畜化という。そして、この自己家畜化という進化の道を、動物だけでなく人間も歩んでいる。本書は自己家畜化をキーワードに、現代日本で進む危機的な状況に警鐘を鳴らす。生物学や人類学、心理学の知見を駆使して社会を見ることで、世界でも
例を見ない速度で凋落する日本人の精神状態が明らかになる。南海トラフ大地震といった自然災害の脅威が迫り、生成AI、ゲノム編集技術といった新しいテクノロジーが急速に普及する今、日本人に待ち受ける未来とは――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まゆまゆ

15
イヌ・ネコをはじめ多くの生物が強制的に人間によって家畜化されてきたのは、従順な態度によって遺伝子レベルで生き残ろうとした結果である。今や人間も自らが自己家畜化しているのは、集団生活を前提に作り出された社会システムに依存しなければ生きていけないことの裏返しである。自ら思考することも反省することもなく、ただ上から下りてきたものを無批判に受け入れるのは、神の目よりも世間の目を気にする日本人特有の雰囲気もあるのだろう。2024/01/09

naka

14
「自己家畜化」のワードが気になり読みました。本の前半は、その具体例などを示して、野生動物を長期間飼い続けることで、性格や見た目などが変化していくというのが説明され、興味深い情報もあったりして面白く読めてました。ただ本の後半になって人間に当てはめての考察になると、老人が「最近の若い者は・・」のような感じの内容になってしまって、なんだかなーという気持ちになりました。2024/09/18

まろまろ

8
食べ物にありつく為には体制に同調するしかない。日本は無宗教者が大半を占めるせいか、国民は国家に管理され自己家畜化していく。「奴隷」や「服従」という比喩までしているが、不満をもつところは家畜とは違う気がするが。出る杭は打たれる的な教育のあり方にも問題がありそう。2024/09/04

おさと

8
家畜。言い得て妙。従順すぎて、そんなもんだと思いすぎて、国にいいようにされてしまっている。考える力を取り戻さないとなぁ。2024/01/28

LNGMN

6
知人にすすめられて。人類史における自己家畜化の過程を解説する前半は楽しかったが、日本人が自己家畜化していると断罪し未来を悲観する後半は「昔は良かった」論に近く思えてしまい共感はできなかった。2024/11/02

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