内容説明
ChatGPTの基本と技術から、法的枠組みの中での使用上のポイントを解説。AI倫理、個人情報保護法、著作権法などの論点も深掘り。ChatGPT利用の勘所がわかる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
38
ChatGPTを法律の観点から学ぶ実用書です。ChatGPTは何ぞや、から始まり、実務で使う注意点までを簡潔に説明してあります。これからもレファレンス本として使います。2023/08/24
ねお
19
ChatGPTを取り巻く現時点での法的論点をコンパクトに整理した上で、具体的な社内規定案も提示している本書は、「仕事でChatGPTを使っていいか?」、「何に気をつけたらいいか?」、「使用上のルールは必要ないか?」等の相談対応に役立つ。著作権や個人情報保護法上の論点についてはニュースや新聞でも議論がされているが、不正競争防止法、下請法、民事法や刑事法との関係にとどまらず、倫理上の問題についても広く簡潔に触れている。AIわITはそもそもその構造や仕組みがわからなければ法的論点を解きほぐすことは難しいが、構造2023/08/04
ブロッコ・リー
7
AIは大規模言語モデルで前後の言葉の妥当性で文章を作るため、①正確性を担保するには人間の検証が要ること、②生成物に著作物や個人情報が含まれないかの検証も必要なこと、③入力を学習に使われないようOptOutが必要なこと、④ネットに公開されているから自由に使える情報ではないこと、など基本的な留意事項が載っている。またLLMによる著作権侵害が強調される割には配膳ロボットによる失業が問題視されないのはおかしくないかと一言述べてあったりして興味深い。コロナ禍の飲食店規制やAV新法にも似たような構造が見て取れる。2024/04/13
まさやん510
5
話題のChatGPTに関する法律上の留意点について、IT法務分野で著名な弁護士らが解説している。 150ページ程度とコンパクトであり、サクッと読める。分担執筆であることから重複するような記述も散見されるが、このタイミングでChatGPTに関する法律問題の全体像を描いたということ自体に価値があると思う。2023/07/09
ゼロ投資大学
4
2022年にChatGPTが登場し、瞬く間に世界中で幅広く生成AIが利用されるようになった。急拡大する生成AIに対して、各国政府も利用に関する法律や規範も定まっていない状況だ。人間の能力を大きく超えるAIを活用して、より豊かに便利に社会を作っていくためにも、関連法規を守って適切な利用を心掛けることが重要だ。2023/07/27