中公新書<br> 英単語の世界 多義語と意味変化から見る

個数:1
紙書籍版価格
¥858
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

中公新書
英単語の世界 多義語と意味変化から見る

  • 著者名:寺澤盾【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 中央公論新社(2023/09発売)
  • 中央公論新社 GW特大フェア ポイント40倍!(~5/12)
  • ポイント 280pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121024077

ファイル: /

内容説明

英語は世界中の言語から多くの語彙を吸収し、既存の英単語も新しい意味を獲得してきた。boot(長靴)に「コンピュータの起動」の意味が生じ、固定して動かない状態を指したfastが「速い」を意味するようになるなど、一見理解しがたい変化もある。しかし、こうした変化は、ランダムにおこったのではなく、何らかの連想関係が存在するのだ。英単語の多様な意味をつなぐものとは何か。その秘密に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mr.チャーリー

32
英単語も栄枯盛衰があって、生きているんだなぁと実感する内容です。ひとつの単語で、一見関係なさそうに思われた異なる意味も、歴史的な意味変化を遡っていくと、あるところで結びついているんだと知ることができます。所々に登場するコラムや巻末の文献案内は参考なります。2019/12/10

かごむし

27
言葉は生きている、ということを実感する読書だった。ある単語が関連する意味を含んで膨らんでいく様子や、婉曲表現として使われるうちに言葉の意味が変質したり、タブーの代替語として定着した後にその言葉自体もタブーと化していくなど、社会の変化に既存の言葉で対応する中で、言葉の中身が変わっていく様子などが面白かった。本書は英単語についてだが、英語の知識が死滅した僕にも面白く読め、ほとんどが日本語を使えば類推できることに、言語は異なれども人間の思考の共通性を感じた。ただ、タイトルがそっけないので本の魅力が伝わるか心配。2017/07/13

Yuuki.

20
この本、タイトルで損していると思う。英単語に関するあれこれが書かれた本ではなく、英語(と部分的に日本語)を言語学素人でも分かりやすく言語学的に解説した本。言語学は学んだ事が無いが興味のある私にとっては、期待した内容と違ったものの、本当に分かりやすくて非常に面白かった。図や表も多数掲載されているので、一見小難しい内容も理解しやすい。知っているつもりの英単語を誤訳してしまわないためにも、知っておいた方が良さそうな知識もたくさんあって勉強になった。2020/05/26

ゆにこ

15
息子から借りて読んだ。1単語につき1つの意味だけを暗記してそのまま当てはめるのでおかしな訳になるの分かるなあ。テストの時に無理矢理日本語にしていたのを思い出す。語源からのイメージで覚える事が大事。2021/01/07

bapaksejahtera

12
英単語の意味の多義性や歴史的変化を述べる。特に引用の多いOEDやその歴史的類語辞典は、webでも利用できて今更乍ら感心する。著者は英語学習における一語一義主義の危険性に警鐘を鳴らして本書を終える。言語の意味変化は、他言語との接触等によっても生ずるが、単語は元来多義性を有しており、言語生活によってそれが意味の分岐を齎す事に拠る。本書ではそれをメタファー/隠喩やメトニミー/換喩その他を用いて分析的に解釈する。元来両性の意味を有したgirlや、婉曲的依頼/命令表現の変動等、用例は勿論統計をも提示する。実に面白い2024/03/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11214007
  • ご注意事項