内容説明
20世紀科学史の異才にして天才、そしてコンピュータ社会の基礎を舗装した最重要人物であり、「悪魔の頭脳」と呼ばれた男の全仕事。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蘭奢待
37
グレート!数十年ぶりに触れたこの世界観。いてもたってもいられないほど刺激された。線形計画法、オペレーションズリサーチ、モンテカルロ法、サイバネティクス理論、ゲーム理論、ナッシュ均衡、自己増殖オートマトン。再学習したい。言わずと知れたフォン・ノイマン。彼の業績は没後50年以上経っても世界を変え続けている。アルベルト・アインシュタイン、オッペンハイマー、バートランド・ラッセル、ハイゼンベルク、シュレーディンガー、ジョン・ナッシュ、アラン・チューリング、リチャード・ファインマン!2023/11/12
とも
15
ノイマンの功績を辿って行く本。 量子力学、原子爆弾の開発、コンピュータの開発、ゲーム理論、自己増殖オートマトン…それぞれが専門的すぎて難しい。一般向けじゃないなあ。 本編とはあまり関係ないが8/9の原爆投下の話が出てくる。第1目標の小倉上空は前日の八幡空襲の煙に覆われ視界が悪く投下を3回試みたがうまくいかず、第2目標である長崎へ飛んだ。本書で一番ショッキングだった。2024/04/09
やすお
11
身の回りにあるコンピュータの基本構造を設計した科学者ノイマン。現代稼働しているコンピュータはノイマン型コンピュータの枠をまだ出ていない。ノイマンが天才であることは知っているので、どれくらい天才なのかを知るために読んだ。ノイマンの業績としてはコンピュータだけではない。核兵器開発やゲーム理論、人工生命などに及ぶ。現代生活の基盤や危機の原因などは現代まで影響を及ぼしている。ノイマンは未来が見えていたのだろうか。きっと見えていたと思うが、そういう人ほど短命であるのが残念だ。2023/12/04
とりもり
7
現代科学に多大なる貢献をなした天才・ノイマンの足跡をほぼ時系列で記述した伝記なのだが、次々に興味を持つ分野が変遷するので、それがそのままノイマンの実績の記録になるのが凄い。生涯を通じてノイマンの根幹をなす数学からスタートし、数学的な興味を量子力学(それが核兵器に繋がっていくのは残念だが)、コンピューター、ゲーム理論、オペレーションズ・リサーチ、セルオートマトンと様々な分野に拡張していく。その意味では、ノイマンはやはり数学者だったんだなという感を強くした。こんな知性は二度と現れないのでは? ★★★★☆2024/03/03
元よしだ
6
図書館本、さらっと読み〜〜 特におもしろかったのは 【ゲ―デル】【チュ−リング】 【コンウェイ】。。2024/05/08