世界史は病気が変えてきた

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世界史は病気が変えてきた

  • 著者名:坂井建雄
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 廣済堂出版(2023/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784331524015

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内容説明

もし伝染病がなければ、アメリカ合衆国は誕生しなかったのかもしれません。
歴史の分岐点にはいつも、さまざまな病気、そしてそれと戦った医学者たちの苦闘がありました。戦争や外交上の派手な人間ドラマに隠れてこれまであまり知られてこなかったエピソードを、医学史の第一人者が掘り起こし、文明の興亡を理系目線で読み解きます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

121
世界史と病気の関係というテーマ性に惹かれて読む。最古のパンデミックがペロポネソス戦争、ローマが遠征で持ち帰る感染症、十字軍が齎したハンセン病と天然痘、モンゴル帝国からの黒死病、中南米への天然痘の拡散、大航海での壊血病、イタリア戦争の梅毒、第一次大戦とスペイン風邪等の話題が語られるが、世界史の説明が中学生並みに基礎的過ぎて冗長な印象は否めない。人体解剖の歴史、病原菌・ウィルスの発見、外科手術の発展(麻酔・消毒)など、病気の概念が「症状」から「臓器の病変」へと変化する医学史として素直に読む方が面白い気がする。2024/02/11

よっち

30
もし伝染病がなければ、アメリカ合衆国は誕生しなかったのかもしれない。歴史の分岐点にはいつも、さまざまな病気、そしてそれと戦った医学者たちの苦闘があった。医学史を絡めた文明の興亡を読み解いた一冊。ギリシャ・ローマ史に影響を与えた数々の疫病、イスラム世界から逆輸入された医書古典と東からやってきた感染症、解剖や活版印刷などタブーが一気に解禁された新しい時代、征服者のもたらした疫病、テムズ川の悪臭から始まった公衆衛生、戦争終結を早めたパンデミック、画像診断、臓器移植などなかなか興味深いエピソードが多かったですね。2023/11/06

スプリント

9
病気が与えた世界史への影響を年代をおって説明をしている。疫病の蔓延だけでなく治療方法の確立が世界史に与えた影響として政治のキーマンたちの治療による延命にも焦点を当てているところが面白い。2023/12/30

乱読家 護る会支持!

5
●古代ギリシャ時代。スパルタに勝利をもたらしたのは、アテネを襲ったパンデミックだった。 ●宗教改革により、遺体へのタブーが解禁され、人体解剖が盛んに行われるようになり、医学が急速に進展した。 ●西洋による大航海時代。スペイン、ポルトガルがアメリカ大陸にもたらした疫病は、先住民に広がり武器以上に征服を助けた。 ●コレラは、元々はインドの風土病。ヨーロッパ各国がインドの植民地化を進める過程で世界中に拡散された。コレラの感染拡大を機に、パリは都市機能が拡充された。 等、歴史の裏側には病気あり2024/04/09

ユウユウ

3
星2。なぜか文章には入りにくく流し読みで通読。 病気というものは単純な人の生き死にや、人口の増減だけではなく、時代の流れを変えてしまうものという視点は面白かった。 ペストでの人口減→大航海時代、コレラの流行→パリの都市計画など。2023/10/26

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