内容説明
他人の男を奪い続けて20年、何不自由ないのにPTA不倫、経済力重視で三度離婚……36歳から74歳まで12人の女性のリアルな証言を、「恋愛小説の名手」と呼ばれる直木賞作家が冷徹に一刀両断。「大人の恋には大人の事情があり、責任がある」「恋愛は成功と失敗があるのではない。成功と教訓があるだけ」――恋に浮かれる人にも不倫の愛に悩む人にも、人生を狂わされた人にも。珠玉の名言にあふれた「修羅場の恋愛学」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
487
なんという直球なタイトル。オトナ世代(上は74歳)の恋愛を、かつて恋愛小説で名をとどろかせた著者が聴き取りしていく形式。世代が世代だけに不倫のお話が主流。ほかには「男は経済力」と言い切る女性、他人に属する男性を欲しがる女性、長年夫の浮気に悩まされつつも離婚はしないと言い切る女性・・・。どれも興味深く読んだが、著者の上から目線のNH〇の良識者のようなコメントが鼻についた。つまんないのよ!そういうの要らんから!(笑)「恋愛の始まりはふたりの意思、終わりは片方の意思」・・・深いなぁ。2025/08/13
おしゃべりメガネ
104
さすが唯川さんならではの'恋愛'に関する考え方や捉え方に、終始納得してしまいます。あらゆる男女の間柄や距離感があっても、結局所詮男と女ですから、大体の結末はほぼ決まっていますよね。様々な女性から聞かされるありとあらゆるエピソードに、男性側としてはひたすら圧倒されてしまいますね。正しい、正しくないとか、どちらが良い悪いではなく、とにかくそれぞれのタフな生き様をギャラリーとして読んでました。こういう類いのを読んで、いつも思うのはいつの時代もとにかく女性はタフでたくましいなと。改めて女性の生き様に天晴れでした。2024/01/21
ウッディ
89
12人の女性の恋愛体験の証言をまとめた大人の恋愛の形。愛は盲目という言葉の通り、いけないとわかっていても不倫に突き進んでいく女性、第三者がとやかく言うべきものではないが、その結果として訪れる修羅場にたじろぎ、自己正当化する女性に対して、当人たち以外が望まない恋愛を楽しんだ責任はきちんと取りなさいと、手厳しい意見を述べる唯川さんの論旨は明確で潔い。けれど、理屈では割り切れないのが恋愛感情でもあり、そうした告白とまっすぐに向き合う著者は、恋愛小説の達人であっても、恋愛の達人ではないのかもしれない。2024/07/17
きょん
49
大人の恋について12人の女性のリアルな証言を唯川さんがストレートに物申す。その言葉がいちいち頼もしくそうそうと納得してしまうことばかり。不倫女や略奪女が登場するが女からの一方的な告白ばかりだからか後半は正直飽きてくる。恋か、恋ね、自分には遠い話になってしまったな。2024/04/12
sayuri
49
事実は小説より奇なり。作品に登場する12人の女性たちの恋愛はどれも波乱に満ちている。他人の男を奪い続ける44歳、経済力重視で三度離婚した38歳、長い不倫の末に現実に気づいた43歳、何不自由ないのにPTA不倫に堕ちた51歳、余命1年で夫と友人の不倫を知った74歳など。36歳から74歳まで12人の女性が語るリアルな恋愛模様は、数多の恋愛小説より濃くて生々しい。共感出来ない女たちに悶々としていると、唯川さんの辛辣で的確な言葉に胸がすく。浮気も不倫も未経験な私だが、男と女の本音が満載で人生の指針になりそうな一冊。2023/11/13
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