内容説明
男爵令嬢フィーナは亡き父に代わって領地経営に奮闘していた。
「立て直し公」こと公爵レオナールの施策を参考にし、国を回る彼をこっそり師と仰いでいた。
その彼がついに男爵領を訪れることに!
彼の手腕や人柄に触れ、憧れは恋へと変化していき……。
しかしフィーナは婿を迎えねばならない身。
だから経営の勉強に努めていたのにレオナールはそんな彼女を見て嬉しそうで!?
結ばれないはずの距離を大逆転するピュアラブ!
【電子特典付き】
雨季に入った男爵領は暴風雨に見舞われた。
領内の見回りをするレオナールたち。
彼らは無事に帰って来たのだが、レオナールはどこか調子がよくなさそうで……。
書き下ろしショートストーリー『雨の日』を収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜
7
戦後疲弊した領地を建て直すために父とともに領地建て直しに奔走していた行き遅れ令嬢、馬車事故で父が亡くなり弟が重傷を負ったあとも一人がんばっていたが、その最中で立て直し侯爵と言われる領地改革者に憧れを募らせる。で、その彼がとうとうヒロインの領地を訪れることになって、というはじまり。憧れのひとが本当にすごい博識で有能で嬉しさから一点、自分の知識のなさに落ち込んだりと忙しいけど、領地のために必死にがんばるヒロインには好感しかなかった。過去のつらい出来事も飲み込んで奮闘する姿に、そりゃヒーローも惚れるしかないね。2023/12/08
ことり
6
面白かったので、するするーと読めちゃいました!楽しかった!事故のことを本当は事件なんじゃ……と疑っていたけれど、そんなこと無かった。変に拗れず、お互いに恋が芽生えていく過程も丁寧で、素直な暖かいお話でした。2024/03/07
色素薄い系
5
面白かったです。恋愛要素薄いってあったけど微デレが好きな自分からしたら充分な糖度だった。父親を亡くした際のフィーナの状況がなかなか過酷でそりゃあトラウマも抱えても仕方ないよねと思いました。が、レオナールが事前にちゃんと事故当時の事を聞いていたおかげで事なきを得たので出来る男は違うね。そんな自分の仕事を分析して真似しようと奮闘していた事を知り嬉しくなって惹かれていくのがとても分かりやすく描かれていたと思う。2024/02/19
くまくま
5
恋愛要素低め2023/11/18
マルしぇちゃん
4
タイトル通りのあらすじのお話 素直なストーリーでいいなあ。 いろいろ読んでるとこうひとひねりうまくいかない展開をもってくるんではないかとつい勘ぐってしまうとこがなきにしもあらずだけど、この作品はそういうところがあまりなくて安心して読めるって感じでした。2023/12/10