あべこべ

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あべこべ

  • 著者名:田中俊行
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 二見書房(2023/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784576221137

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内容説明

稀代の呪物コレクター
初の書き下ろし怪談集

封印した話、深夜に戸を叩く者、
一〇〇枚の短冊が起こす奇跡、
何かが這いずり回る幽霊屋敷、
絶対に転んではいけない場所……他

(『あべこべ』はじめにより)
本のタイトルにもなっている「あべこべ」は私の代表作であり、怪談デビューの話でもあります。
ちょうど怪談と都市伝説の間のようなお話で、すごく気に入っています。
「あべこべ」はひっくり返る、反対、さかさなどの意味があると同時に「彼方此方(あちらこちら)」とも言い換えることができ、いろいろな場所や方向などを意味します。
本書に収めたお話はまさにいろいろな場所で、いろんな方から聞きました。
怖い話もあれば、不思議な話もあります。
いままで聞いてきたなかでも特に気に入っているお話を選びました。
此方(こちら)の世界ではなかなか体験できない、彼方(あちら)の世界のお話。
『あべこべ』の世界を読んで体験してみてください。

【目次】
あべこべ/白い手/予感/傘がない/橋津の海岸/五島のガッパ/犬を飼ってはいけない村/芋虫/転ぶな/鮎釣り/黄昏時に歩く人/迷い家/まぼろしのうどん/マナーさん/犬の話/ガジばあ伝説/シュガーポット/深夜に戸を叩く/不意な来訪者/関東の幽霊屋敷/宿直/飛び降り/高松の幽霊屋敷/沖縄の事故/知らない男がついてくる/インド逃避行記/311/犬鳴トンネル/それに会うと/抱き人形/カミサマ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

中玉ケビン砂糖

70
【読書の秋も、やっぱり怪談】「コレクター」である著者のことを始めて知ったのは、表題作「あべこべ」が稲川淳二ら評者の激賞を受けてチャンプの栄光に輝いた怪談師としてではない。これまた大島てる・松原タニシ生配信番組でのゲスト登場。その後まさかの『モニタリング』登場で高橋一生に呪物をプレゼントして謎の食いつきと好感触を決め、全国区へトレンドイン。これは流石に予想できなかった出世ぶりだ……(続く)。2023/10/28

ぐりとぐら

17
表題作ほか、いくつかは田中氏が語っている動画などで知っている話だったが、文章になっていると理解しやすく、より怖かったり、不気味さを感じた。「犬を飼ってはいけない村」、「マナーさん」とかは、ほかと毛色が違い、印象深い。時空を超えてインドからやって来た1ルピーは、まだ田中氏の手元にあるのだろうか?「それに会うと」、「抱き人形」は、その後も知りたくなる余韻。あとがきまで雰囲気あって、面白かった。2024/08/18

佐倉

17
かの呪物コレクター・怪談師の田中俊行の怪談集。何個か聞いたことのある話もあったが特に『あべこべ』はやはり別格。服を逆さに着た一家の異様さ、憑かれた彼女が始める逆拍手とシンプルゆえに「これはヤバい!」となる異常、それなのに余韻の残る終わり方など完成度が本当に高い話。怖さで言えば「あと一回その話したら死ぬよ」という台詞が印象的な『白い手』、不思議さで言えば異様に安くて美味い、時代錯誤な店(おそらくタイムスリップ?)の『まぼろしのうどん』酪農カフェに現れた大歳の客との出会いを描く『不意な来訪者』が楽しかった。2024/05/21

アカツキ

11
呪物コレクターの著者が聞いた中でもお気に入りの実話怪談31話。怖い話もあれば不思議な話もあり。味わい深い話が多くて満足。特に好きなのは、 自殺現場に呼ばれる人「予感」、お寺に来るお知らせ「深夜に戸を叩く」、お百度参りした話「カミサマ」。2025/10/23

霧月

11
読了!毎年夏前になると怪談本が読みたくなる!今年もとりあえず読みたかったものは一冊を残して読破。あべこべ、語りでは聞いた事があったけど、本で読むとまた違う。全体的に読みやすく話がまとまっていた。新作の紙呪から読んだけど、個人的にはこちらの方がよかったかな。2024/07/11

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