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内容説明
うつ病は、脳のハード面とソフト面の両方が故障して起きる病気。脳の伝達物質が減少するハード面の不調は薬でよくなることが多いが、考え方やものの見方といったソフト面も改めないと、かなりの確率で再発してしまう。逆転の発想で捉えれば、うつ病とその治療は、生き方を変えるチャンスにもなる。1000人以上の患者と向き合ってきた著者は、「うつの壁」を乗り越えれば人間として成長し、その後の心の危機も予防できるという。うつ病についての正しい最新の知識で、心と体を守る一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moco
10
わかりやすく体系だったうつの一般向け教科書。損得から早期受診と休職を勧めるのはなんだかモヤッとしたが、それ以外は納得。認知行動療法がもっと広がるといいな。2024/09/12
nchtakayama
6
そりゃあそうだよなあ。不安や緊張をコントロールする脳内神経伝達物質の量が、生まれつき多いか少ないかでストレス耐性が決まる。それにくわえて、子ども時代に大きなストレスを受けると大脳辺縁系が過敏になり、ささいなことで恐怖感や怒りを感じやすくなる。今生きている人みんな戦争を経験した子どもの子ども、その子どもたちだもの。脳に傷も付いているに決まってる。そう思うと、鬱病は長い波長の感染症のようだな。「頼みはSSRI さて流行りのテラスでハイホー」平沢進のパレード聴いて、己を保って暮らしていこう。2025/02/09
くるぽん
5
幅広く易しく的確で、私の信頼している主治医とほぼ同じことを言っているので復習のような感じだったが、忘れないように手元に置いて時々読み返したい。2025/05/22
MurichanDayone
5
とてもわかりやすく書かれたいい本だと思います。 簡単な薬の知識や治療の種類などを知れるいい機会になりました。2025/01/02
sakai
5
帯に書いてあった「なんかうつっぽい?」「だったら我慢せずすぐに本書を手に取ってください」という言葉に吸い寄せられて、この本を買いました。 うつはどんな人でもかかる可能性がある病気。 知識をもっていれば防ぐことができる。 多様な考え方ができることが大切。 この3点が私にとっては重要だと感じました。他にも、家族の誰かがうつになったときのことなど、分かりやすく説明してあります。自分は大丈夫と過信せず、自分を大切にしようと思うようになりました。2024/02/05