内容説明
アメリカの戦略の本質とは?
建国の時代から世界秩序形成の時代へ――。合衆国の対外戦略を担った主役たちを通じて描くアメリカ外交の歴史。深い洞察が浮き彫りにする英知と大局観。
訳者による解題収録
外交史は、人びとの努力、実践的な問題解決、政治的洞察に関する物語で満ちている。
フランクリン、ハミルトン、ジェファーソンら建国の世代から、J・Q・アダムズ、クレイ、リンカーン、スワード、ヘイ、T・ルーズヴェルト、ウィルソン、ヒューズ、ルート、ハル、そして第二次世界大戦後のトルーマン、マーシャル、V・ブッシュ、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、キッシンジャー、レーガン、G・H・W・ブッシュ、ベイカーらに至るまで。立役者たちの足跡を一望できる、独創的で洞察に富むアメリカ外交物語。
冷戦期から21世紀最初の10年代に至る3代の大統領の政権に参画、対外政策の立案に携わった経済問題に通暁する著者が、外交政策を担った大統領、政府高官たちが実践した、それぞれの時代の挑戦課題に応えるための努力、プラグマティックな問題解決、政治的な洞察を浮き彫りにする。
目次
日本語版への序文
序 章 アメリカ最初の外交官
第I部 新しいアメリカの時代
第1章 アレクサンダー・ハミルトン
第2章 トマス・ジェファーソン
第3章 ジョン・クインジー・アダムズとヘンリー・クレイ
第4章 エイブラハム・リンカーンとウィリアム・スワード
第II部 合衆国と地球的秩序
第5章 ジョン・ヘイ
第6章 セオドア・ルーズヴェルト
第7章 ウッドロー・ウィルソン
第III部 戦間期の国際主義者たち
第8章 チャールズ・エヴァンズ・ヒューズ
第9章 エリフ・ルート
第10章 コーデル・ハル
解 題 旭英昭