内容説明
無限に襲いかかる虫!虫!虫!
死の孤島で生き残れ!
『アリアドネの声』で話題の著者最新文庫
衝撃の音楽(ムシカ)×パニックホラー
スランプに悩む音楽大学の同級生グループが夏休みに訪れたのは小さな無人島。
そこには霊験あらたかな音楽の神が祀られているという。
しかし、上陸し神社をお参りする彼らを待っていたのは、カメムシの大群だった。
カマキリ、スズメバチ、ムカデ……次々と襲撃される彼らの前に現れたのは謎の巫女。虫の怒りを鎮める音楽「鎮虫譜」の真実とは?
解説/若林踏
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
312
レビューを拝見する限り、少し"否"が多めの賛否わかれる作品という印象。個人的には思わぬ掘り出し物で、ひょっとするとこれまでに読んだ著者の本の中で一番好きかもしれない。ミステリ愛好家からすると、ややニーズから外れたところに位置する一冊であり、パニック物が好きな読者にとっては、危機が迫る怖さや、異常事態を納得させるだけのリアリティに欠ける。しかし、人がRPGを上手に進めるのを横で見ているような楽しさがあり、ミッションクリアにあたって、解説で言及されるジャンル横断のバランスの良さは光っている。2024/04/18
オーウェン
48
多種多様の虫と、それを音楽で鎮める巫女が存在する笛島。 そこに音大学生5人が上陸し、未知の体験を繰り広げていく。 予想以上に虫がうじゃうじゃ出てきて、パニックホラーの様相を呈している。 カメムシとかカマキリなどが大量に出てきたときの絵面は気持ち悪い描写の連発。 そこに音楽的知識と学生たちの過去のトラウマ。 それらが虫への撃退となる。 これでもかというぐらいに盛り込んでいるが、巫女の過去の話は別になくても成立していた気がした。2026/01/11
なつくさ
39
その島では音楽と虫が崇められていた……。虫嫌いなのに読んでしまったのは怖いもの見たさの矛盾が引き起こした一種の気の迷いでしたが、とてもおもしろかったです。島の神様であるオセサマ。人骨で作られたという手足笛。島に伝わる不気味な噂。襲いかかる、虫!虫!虫!!!そして明かされるオセサマの真実。それにしてもへっぽこマネージャーとクールピアニストガールのシリーズ出してほしいなあ。良かったです。2023/11/20
よっち
28
スランプに悩む音楽大学の同級生5人が夏休みに訪れた瀬戸内海の小さな無人島・笛島。音楽の神が祀られる神社にお参りしようとした彼らが、虫の大群に襲われる虫×音楽ミステリ。牢屋に閉じ込められた巫女、襲ってくる大量の虫、居合わせたピアニストの少女&マネージャーコンビと、島に伝わる笛を狙う窃盗団。音大組は分断されて、窃盗団は因果応報のパニックホラー的展開でしたけど、探偵役の少女・奏や音大組の面々が関わることで虫の怒りを鎮める「鎮虫譜」の真実に迫り、悩める音大組たちの転機にも繋がってゆく結末はなかなか良かったですね。2023/10/06
よるのもち
23
異色のモンスターパニック風味の小説。音楽で虫をコントロールするという着想が面白く、『アリアドネの声』でも感じた著者のストーリーテリングの巧さが存分に発揮されている。特別虫が苦手という訳ではないが、視覚的に想像するとゾワゾワしてしまうような描写が多かった。パニック物としては王道の展開を踏襲しつつも、割とあっさりしていて緊迫感はさほど感じられなかったが、それでもグイグイと読ませる内容だった。才能に悩む音大生達のキャラクターがストーリーに自然にマッチしているのも良かった。2024/07/06




