日本経済新聞出版<br> The Power Law(ザ・パワー・ロー) ベンチャーキャピタルが変える世界(下)

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日本経済新聞出版
The Power Law(ザ・パワー・ロー) ベンチャーキャピタルが変える世界(下)

  • ISBN:9784296115099

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内容説明

フェイスブック、アリババ、ウーバー……。果敢な投資で巨大な富と力を得たベンチャーキャピタル。しかしその金と名声に目もくれぬ起業家が現れる。波乱と興奮のドラマは第二幕へ。

・下巻は「若者たちの反乱」=ベンチャーキャピタルの言いなりにならない創業者が登場、その代表格がフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ、ショーン・パーカーだ。彼らがいかに衝撃を与えたか、そして新しい投資のかたちは、どのように生まれ発展したのかを描く。

・また、ピーターティールやアンドリーセンとホロウィッツなど、新たな世代のベンチャーキャピタリストが台頭し、スタートアップとの関係にも変化の季節が訪れる。
 さらに、アリババをはじめ物語は中国も舞台とする。21世紀の初頭、巨大な経済マーケットを誇る一方、規制の厳しい大国に、どうやってマネーは入り込んでいったのかも、緻密な取材で明らかにする。

・ベンチャーキャピタルの誕生と進化・発展の物語ののちに、経済社会的な意義、また問題点などにも言及、著者の鋭い洞察力が光る論考も大いに参考になる。

目次

(下巻)
第9章 ピーター・ティール、Yコンビネーター、そしてシリコンバレーの若者たちの反乱
第10章 中国へ、そしてかき回せ
第11章 アクセル、フェイスブック、そして凋落するクライナー・パーキンス
第12章 ロシア系、ヘッジファンド系、そして担い手が広がるグロース投資
第13章 全員で戦うセコイア
第14章 ユニコーンをめぐるポーカー・ゲーム
結 論 幸運、スキル、そして国家間の競争

(上巻)
序 章 合理的ではない人々
第1章 アーサー・ロックと才能を解き放つための資本
第2章 ファイナンス理論に縛られないファイナンス
第3章 セコイア、クライナー・パーキンス、そしてアクティビストの資本
第4章 アップルをめぐるひそひそ話
第5章 シスコ、スリーコム、そして勢いづくシリコンバレー
第6章  「用意周到」派と「臨機応変」派
第7章 ベンチマーク、ソフトバンク、そして「誰もが1億ドルを必要としている」
第8章 グーグルへの出資、これといった条件もなしに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

速読おやじ

14
VCと起業家の関係性はGoogleやFacebookが変えたようにも思えたが、VCが単なるチアリーダーでは意味がない。Uberの創業者を追い出すことも必要ならばやらねばならない。20年以上前に実際に会ったマイケルモーリッツ(実は余り印象良くなかった(笑))がセコイアの組織を支え、一方でジョンドーアのクライナーは一時期勢いを失った。VCといえども組織化は重要だ。グローバル化、グロース投資が一般的になっている状況だ。最終章の中国との闘いについては生々しい提言もなされている。VCの未来を語るに必読の書。2023/12/03

しゅん

5
ヴェンチャーキャピタルは起業家を正しい方向に導く、というのが初期の関係性だった。その力関係を破壊したのはピーター・ティールであり、過剰な起業家に任せた方が圧倒的にうまくいくという思想を実践していき、そこにザッカーバーグのような反逆者も登場する。一方、起業家の横暴が裏目にでたのがウーバーの例であり、VCがどれだけ苦労したかが語られている。力関係の微妙さが後半のテーマだが、それは中国とロシアという二つの国家と米国の微妙な関係にも共通している。中国市場の重要さは、本書を読むと実感として伝わる。2024/10/15

人生ゴルディアス

4
後半はベンチャーの功罪の罪のほう。ウーバーとウィーワークに対してVCはどう対応し、何が誤っていたのか。ITバブルから始めてここで終えたらVC悪玉論に偏り、功罪の功のほうを語られてもあまり響かなかったかもしれないが、長い歴史による企業へのアプローチの変化など今までの変遷があるため、最後のまとめがとてもよく響いた。本書を読んでいて悲しいのは、孫正義はつわものとして出てくるが、東京は出てこないこと。ITにおいて日本のプレゼンスって本当にないんだな。2024/08/09

Hiroo Shimoda

3
VCは単なるリスクテイカーではなく多くはハンズオン。資金以外の多くを提供し、大人の規律を導入する。エクイティガバナンスと言える。カネは出すが口も手も出す、これが本邦との差異だろうか2024/04/27

takao

2
ふむ2024/01/29

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