日本経済新聞出版<br> 地銀改革史 回転ドアで見た金融自由化、金融庁、そして将来

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日本経済新聞出版
地銀改革史 回転ドアで見た金融自由化、金融庁、そして将来

  • ISBN:9784296114795

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内容説明

■80年代金融自由化からバブル崩壊を経て、恐怖の金融庁検査、対話型への転換、地域金融の再定義まで、40年間にわたる地銀史をキーパーソン二人が明かす。

■一人は大蔵省の護送船団行政の原体験をもち、金融庁長官として「金融処分庁」から「金融育成庁」への大転換を実行した遠藤俊英。もう一人は、広島銀行に30年勤務したのちに金融庁に転じ、歴代長官を支えた日下智晴。役所と銀行の生々しい現場体験をもとに、地銀と行政の実相を描く異色の金融史。

■専門人材不足だった大蔵省、金融自由化に翻弄された地域金融、恐怖と混乱をもたらした金融検査、歴代長官の金融行政の舵取り――当事者ならではの視点で率直に語る。

目次

序章 今、『地銀改革史』を書く理由 
第1章 金融自由化の時代――「新人類」が見た風景
第2章 金融処分庁の時代――地銀と20年論争
第3章 金融育成庁の時代――金融庁の試行錯誤
第4章 金融共創の時代――地銀の理想と現実
第5章 金融挑戦の時代――試される信用創造機能
第6章 座談会 金融庁模索の時代――命令から対話へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

84
この著書は、元金融庁長官の遠藤俊英さんと広島銀行から金融庁にスカウトされた方と日経新聞の記者のお三方によるものです。金融自由化時代から始まり金融処分庁、金融育成庁と変わっていく変化を地銀に焦点をあてて書かれています。一見地味な気がしますが、現場におられた方(特に広島銀行出身の方が銀行が監督される立場と金融庁で監督する立場の両方からの観点で書かれていて)が書かれているので内容は評論家のかかれているものよりもきちんと分析されている気がしました。2023/10/08

スプリント

7
地銀の取り巻く環境と改革の取り組み。 地銀と信用金庫の立ち位置の違いが印象に残った。2023/12/22

Hiroo Shimoda

3
金融庁と広銀の二人が自身の過去を振り返る話が非常に面白い。私の履歴書的に己を全肯定正当化するのではなく、今となって考えると、、というコメントが随所に差し込まれ、金融当局も大いに迷い考えてきた20年30年であったことを実感した2024/03/09

Takateru Imazu

2
本書は、立場は違うものの、地方銀行、地域金融行政に長く関わった3人の合作である。そして金融庁と地銀の両方の支店で立体的に描かれている。 地銀改革史は裏を返せば、金融庁自身の改革史でもある。相互不信に陥った地銀との関係を修復し、どうすれば信頼関係を取り戻すことができるのか。相互に運命共同体になることで地銀経済を活性化させる共通価値を創造できないのか。金融処分庁から金融育成庁への転換を思考した遠藤氏、地銀から金融庁に身を移した日下氏の思考回路を綴ることで、地銀改革の意味を映し出しながら表現している。 2023/10/15

めぐりん

1
遠藤氏の組織改革論は興味深い。2024/05/23

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