内容説明
大学入学、就職、独立。著者激動の10年間における雑誌、音楽、テレビ、映画などのカルチャーから、時代の変革期を照らすエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
102
昭和50年代、同世代だなあ。本にも登場する雑誌「ポパイ」ウォークマンの登場他懐かしいものが登場してくる。ただ著者の泉麻人氏は東京生まれの完全なシティーボーイ。生活のスタイルや遊ぶ場所、買い物、いろんな情報これらは遠く及ばない。田舎者の私は中古のファオルクスワーゲンをバタバタと走らせ、行きつけの喫茶店でタバコを吸って、おいてあった「ポパイ」を読みながら遠くロサンゼルスでスケートボードをする青年たちに憧れてスケートボードを買ってその日に転倒したそんな時代でした。でも今思えばたのしい時代で色んな人に会いました。2023/11/19
おかむら
29
泉さんの大学(慶應)入学から社会人(TVガイドの出版社)生活、コラムニストとして独立までの10年間を振り返るロングエッセイ。私は泉さんより5歳下だけど、バブル前の10年間(1975〜1984)の東京のサブカル好き浮かれ若者だった頃のアレコレがまあ懐かしいことよ! ネットもスマホも無いどころかFAXや録画機器も普及してないあの時代、流行りモノはほぼ雑誌から情報得てたんだなー。音楽はカセットテープだし。なんて不便なと今となっては驚くけどでもなんか小っ恥ずかしいけど楽しい時代だったなー。2023/12/18
tetsubun1000mg
18
1956年生まれだから67歳になるのかな。 新宿区の落合の自宅から慶応高校、慶応義塾大に通ったというのでタイトル通り「city boys」の生活だったようだ。 泉麻人さんを始めてテレビで見たのは「テレビ探偵団」だったよね。 TVで見る機会はすっかりなくなったが、バス旅や街歩きの本を出しているのに気が付き結構読んでます。 ほんわかまったりとした街歩きの本ものんびり読めて良いのですが、この本ははザ・東京の昭和。 週刊TVガイド、ポパイなどに原稿を書いていたというので昭和50年代東京の真ん中にいたんだね。 2023/11/25
hitotak
14
昭和50年代、泉氏の大学時代からマスコミ業界に入り、やがて独立するまでの日々が当時の世相や流行と共に書かれている。世代が違うので懐かしさはないが、東京で生まれ、就職してテレビ局や出版社に出入りするということが、サブカル好きな若者には恵まれた環境だったことがわかる。遊びやおしゃれに熱心だった事は過去の著作にも書かれているが、ちょいちょい出てくる当時の泉氏の写真はモッサリと垢抜けず、cityboysというよりは地方出身者のような佇まいなだけに、自身が慶応大生であるということが積極性の基の一つにありそうだ。2024/03/24
なごみ*こはる
9
☆☆ 筆者曰く、80年代ではなく昭和50年代の東京日記との事。タイトルがすごくキラキラと感じ、ワクワクしながら読み始めたのですが××。私が生まれた頃の世相だっため?空気感も分かったような分からないような…で、不本意ながら斜め読み。この作品で泉麻人さんを初めて読んだのですが、今までのテレビラジオの出演から色々期待していたので、ちょっと残念な読了感です。2024/05/14