愛の一家 - あるドイツの冬物語

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愛の一家 - あるドイツの冬物語

  • ISBN:9784834027037

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内容説明

ペフリング一家は、陽気な音楽教師の父親と思慮深くやさしい母親、そして個性豊かな7人の子どもたちの大家族。子だくさんゆえお金の苦労は絶えず、その上いつも何かしら騒動が起きててんやわんや。けれど、困ったことが起きれば家族みんなで知恵を出し合い、助け合って解決していきます。暮らしぶりはつましくとも深い信頼で結ばれた家族の姿を描き、1907年にドイツで出版されて以来、世界中で読み継がれてきた家庭小説の傑作です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うめ

21
正直に、真面目に生きていくことの素晴らしさ。子どもへの教育も、頭ごなしに叱るのではなく、共に考え、共に良くなっていこうとする姿勢が素敵だった。特に、音楽の素養があるからといって好き勝手させず、きちんと学校の勉強の大切さも説くところ。また、お金についても包み隠さず、子にも共有するところ。お金がなくとも幸せ、なんて書いていない。ある意味この一家は締り屋だし、お金が無いと父は短気が亢進する(笑)けれども家族で助け合って危機を乗り切るところが素敵。あたたかな家庭に必要なのは、月並みだけど、愛と誠実さ、なんだな。2016/05/28

horuso

4
約100年前のドイツの家庭物語だが、彼らが相互に大切にしあう様子が、およそ現実離れしていて、100年前だからこうなのか、ドイツだからこうなのか、物語だからこうなのかがわからない。自分の家庭と見比べて何度ため息をついたことか。やっぱり父親の立場で読んだけれど、ぼくは彼よりもお金に困っていないし、ちょっとした愉しみはたくさん知っているけれど、彼のように満ちたりた日々は送っていないのではないか。読んでいる間、穏やかで優しい気持ちになるのは確かだが、少しの痛みも感じた。2015/06/12

長くつしたのピッピ

4
わがままですぐ感情的になる父親と、どっしりとした心の広い母親。七人の子どもを中心とした物語は日常の些細なことを描いているが、その時々の子どもの気持をしっかりと書かれてあって、かつて子どもだった時の不安や喜びを思い出した。もっと早くに出会いたかった。穏やかな優しい気持ちで読書を終えた。訳も良かった。2014/09/17

joyjoy

3
子ども7人の大家族。愛で結ばれている。落ち着いていて思慮深いお母さんに憧れる。続編も出れば読んでみたい。2021/05/14

Yumi Ozaki

2
昔、子供文学全集で読んだ懐かしい本です。2022/03/17

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