内容説明
スウェーデン中部の町にやってきたニルスは、大市の前夜、吹きすさぶ嵐の中で一頭の老いた馬と出会います。そして、馬とかつての飼い主との久々の再会に立ち会うことになります。「役立たず」と見捨てた愛馬への、温かな気持ちは甦るのでしょうか? 冷酷な仕打ちで路頭に迷わせた幼い姉妹への償いは? この地に古くから棲む“厳しくて優しい魔女”が事のなりゆきを見守り、幾度か不思議な風を吹かせてドラマの展開を演出します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
58
【絵本】【ニルスシリーズ2作目】ケチで不親切な人に厳しい風の魔女カイサの話。35歳の農場主が心を入れ替える。人は変わりたいと思った時、いつでも変わる事が出来るのだなぁと心が温かくなった。812019/03/21
anne@灯れ松明の火
19
読友さんご紹介。シリーズ2。「風」だから、カイサには実体はない。でも、さりげなく登場し、大事な役割を果たしている。勿論、ニルスの活躍もあったからこそのハッピーエンド(*^_^*) 倹約とケチは違う。その人その人にあったやり方があっていい。農夫のお母さんが健在で良かったなあ。平澤さんの絵は、本当に素晴らしい♪2014/09/21
しろくま
13
ちょっと暗くて切ない話ですが、いい話でした。大人向け!?ケチと倹約は違う。十分過ぎるものを持っているのに、人に冷たくするとどうなるのか…。そして、やり直すことができるのか…。2020/11/15
ケニオミ
8
待ちに待った「ニルスが出会った物語2」です。今回のニルスは端役で、中心は亡くなった父親の教えに忠実のあまり、ケチと周りから思われている若い農場主と、かつて彼に飼われていた年老いた馬の話です。事前に何の話もなく、売られてしまった馬を買い戻すという若き誓いも忘れてしまい、件の年老いた馬を買い戻すチャンスも「お金の無駄」と切り捨てた農場主。今までのやり方が正しかったのか逡巡を始めます。その結果は・・・。読んでからのお・た・の・し・み。それとなく逡巡を促す風の魔女カイサのやさしさがお話を進めてくれます。2012/07/15
遠い日
6
スウェーデン中部ネルケ地方の伝説、風の魔女カイサがお話の背骨を支える。父の農場を継いだ若い農場主の頑なな考えかたを、改めさせる導きをするカイサ。人として、どう在るべきかという啓示。良心の目覚めに安堵する。カイサはちゃんと存在していた。2012/11/24
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