内容説明
老落語家との不思議な出会いから、落語にはまりつつある少年忠志。ライバルとの落語対決を終えひと息つく間もなく、今度は小学生漫才コンビ「カピバラ兄弟」との落語対漫才の大勝負。敗者を待つのは地獄の罰ゲーム! 選んだネタがうまくいかず、苦悩を抱えた忠志は、またまた江戸時代へタイムスリップ! 落語対漫才対決の行方は? そして、謎の女性「ペン子」とは? 爆笑と爽やかな感動を約束する、時をかける落語少年第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
75
今回出てくる落語のネタは「子ほめ」「住吉駕籠」「地獄八景」。落語が大好きな小学生の忠志が町内で行われる敬老会に落語を披露することに。同級生の漫才コンビに挑まれ、漫才と落語はどちらが笑いを取るか勝負をしようと。お題に迷った忠志は江戸時代にタイムスリップ(彼はできるのです)して師匠にアドバイスをもらう。「子ほめ」をお題に忠志は爆笑がとれるのか。個人的には「住吉駕籠」が好きなので、思い出して一人ニヤニヤ。そして、今回幼い頃に別れたきりの忠志のおかんが現れてひと騒動。人情の町大阪を舞台に少年忠志の夢と笑いの物語。2021/11/12
真理そら
41
「~サダキチさん」と読み間違えてシリーズ物の3作目から読み始めてしもたやないの、田中センセ紛らわしいことせんといて下さい。「地獄八景」やら「住吉駕籠」やら…米朝さんの雰囲気で読ませてもらいました。江戸時代も大阪は大阪らしいのねwさて、これから「いち」と「に」を読ませてもらいますわ。2019/09/28
Norico
13
イチとニ読んでなかったけど、楽しめました。落語と漫才はどちらが面白いのか、よくそういう話になるけど、やっぱりその「人」の芸によるよなぁ。粋梅師匠の落語を聴いてみたい。2019/06/14
椿 釦
10
闇営業が出てきて笑ってしまった!!芸人は普通にやってることなのねー。あぁ、こんな面白い本が児童書で福音館なの、もったいない。売りたい書店員は強気で売れないという意味です。福音館は返品出来ないので。地獄八景が出てきたことに凄く嬉しくなってしまった。朝ドラ「ちりとてちん」が大好きなので。挿し絵もかわいいし物語も面白くて多くの人に読んで貰いたい。作者がやりたいように書いてるなーというのも伝わってきて楽しい。2019/06/09
デジ姫
9
面白かった。本の内容そのものが落語だった。2023/07/22