内容説明
廉太郎の頭のなかには、いつも鳴り響いている音があった――
最愛の姉の死、厳格な父との対立、東京音楽学校での厳しい競争、孤高の天才少女との出会い、旋律を奏でることをためらう右手の秘密。
若き音楽家・瀧廉太郎は、恩師や友人に支えられながら、数々の試練を乗り越え、作曲家としての才能を開花させていく。そして、新しい時代の音楽を夢みてドイツ・ライプツィヒへと旅立つが……。「西洋音楽不毛の地」に種を植えるべく短い命を燃やした一人の天才の軌跡を描き出す。
時代小説家最注目の俊英が、ついに新境地・明治へ!
第66回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨシ
9
音楽の時間に習った滝廉太郎の伝記。天才で恵まれた人っているんだ。『荒城の月』は知っていたが、『お正月』も廉太郎作とは驚いた。彼が幼児音楽の一ジャンルを作り上げたことに感動した。2023/12/02
白いワンコ
7
「もういくつ寝るとお正月」あと二つ寝るとお正月の日に文庫版を読了。瀧廉太郎のいた意味は、近しい人たちが音楽を作り上げ、後進が多くの日本人が、現代へとつなげました2023/12/30
ユウ
3
名前は知っていましたがどんな人だったのかわからなかったので、この本を読んでいろいろと知ることができた。時代背景も知ることができた。2023/12/11
sweetyou339933
1
志半ばで病に倒れるってどれほど悔しかったことかと思う。何をするにもまず体が資本。自分も食生活や睡眠など、気を付けたいと思う。2024/03/04
バナナカプチーノ
1
文庫化を楽しみにしていた1冊。音楽が題材のお話はいいですよね。期待して読んだけど、ちょっと盛り上がりに欠けるというか、ハイライトがどこだったんだろう・・・?という感じ。短命とは知ってたけど、23歳で亡くなっていたとは。さわやかな青春物語という雰囲気は良かったです。2023/10/17