内容説明
きらびやかな舞台と国民の熱狂の陰に巣くった五輪利権、そして新たに発覚した談合事件。2022年度新聞協会賞を受賞したスクープに至る潜行取材の舞台裏、事件の経過、法廷での動きをフォローし、事件の背景にある構造を大幅に加筆したドキュメント。あらかじめ裏切られた「黒い祭典」の演出者は誰だったか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
27
個人的に2020東京オリンピックのイメージは選手の活躍よりも利権に塗れた国家事業というイメージが強い。本書は汚職事件の裁判取材から汚職が生まれる原因にも迫っている。もともと電通は1964年の東京オリンピックから選手を広告起用し、JOCやスポーツ団体や協会に金が入る仕組をつくり、大会を成功させ、各団体の存続を助けた。しかし、各団体や協会に人脈も資金力もないことは改善されず電通へ依存する体質になってしまった。過去に93年頃にJOCはJOMというオリンピック関連の権利やイベント運営会社を立ち上げた。2024/02/21
hideto
10
東京でオリンピックが開催されることが決まったのがちょうど10年前。あの頃は夢や希望に溢れていた気がしますが、その後は災難の連続。結果コロナ禍であまり印象に残らないオリンピックとなりましたが、極めつきは幹部による汚職や、広告代理店らの談合。その経過が淡々とながらよくわかる一冊です。発覚したのは氷山の一角では?運良く逃れられたスポンサーもたくさんいるように思えて仕方ありません。最近、札幌のオリンピック招致がほぼ不可能になったと報道されていましたが、今の日本では世界大会の開催は無理でしょうね。2023/12/11
skr-shower
4
JOC前竹田会長が辞任した時、五輪をとめられたかな? 原発は完全にコントロールされているとか、結果的に1年遅れたのに工事が間に合わないと自殺者が出たり。始まるまでのグダグダと言い、予算が予算になっていなかったり、ほとんど失望したイベントだった。選手が頑張ったことは良いとしても、もうイベントとしては終わりではないか。札幌は撤退決定で良かった、大阪万博も不安。日本は組織が不正出来ないようになっていない。2023/12/21
takao
3
ふむ2024/06/08
chuji
3
久喜市立中央図書館の本。2023年9月初版。書き下ろし。2022年度新聞協会賞を受賞したスクープに至る潜行取材の舞台裏、事件の経過、法廷での動きをフォローし、事件の背後にある構造を大幅に加筆したドキュメント。事件の主人公である電通元専務の『高橋治之』の弟は、バブル期に「イ・アイ・イ」グループを率い不正融資事件で背任罪に問われた元東京協和新組理事長の『高橋治則』であったことはこの書籍で知った。この兄弟のノンフィクションを誰か書いてくれないかなぁ~!オイラには執筆出来ないので、宜しくお願いします。2023/11/09
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