内容説明
歴史学の泰斗による名エッセイ
『中東国際関係史研究』などで知られるイスラムの専門家にして、江戸通史『将軍の世紀』を書き上げた博覧強記の歴史家が、古代ローマの賢人や唐の皇帝、ルネッサンスの文人、イスラム教の指導者、そして徳川家康などの言葉や、ちょっと意外なエピソードを引きながら、ウクライナ戦争をはじめ、同時代の出来事を論じたエッセイ集。
該博な知識に裏打ちされたエッセイから浮かび上がる、混沌とした時代を導く真のリーダーシップとは!
本書で紹介される数々の名言
「歴史をたどり、諸君と諸君の国家にとって見習うべきものがあれば、それを選ぶがよい」――古代ローマの歴史家リウィウス
「主となりて貪れば、必ずその国を喪ぼし、臣となりて貪(むさぼ)れば、必ずその身を亡ぼす――唐の第二代皇帝 太宗
「天下の政は重箱を擂粉木(すりこぎ)にて洗ひ候がよろしき」(国政も些末なことに干渉せず大目にみるくらいがよい)――徳川家康
「王者たる者が特定の学問に深入りするのは良くない」――ウマイヤ朝初代カリフ ムアーウィヤ
「大に治まれば大に乱れ、少なく治まれば少なく乱る」(大きく政治を指揮すれば混乱も大きく、小さく政治をすれば混乱は小さく抑えられる)――安中藩主 板倉勝尚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
86
山内先生の、各メディア(読売新聞、産経新聞、VOICEなど)に発表されてきた、時評集です。表題にもあるように歴史がらみのものが多いのですが、現代の国際政治などに関するもの結構あります。また最近のご自分の著書の「将軍の世紀」に関しての考え方やその書評などについての解説もあり参考になりました。2024/02/11
kawa
32
著者はプーチンをロシアの特異な独裁者と定義付け。佐藤優氏は今のプーチン政権が通常政情でプーチン亡き後も、次のプーチンが登場すると予言する(「グローバル・サウスの逆襲」)。私も残念ながら佐藤説。山内氏も述べるが如く現状のウクライナ情勢、それ以前にもチェチェンやシリアでのロシアの同じようなふるまいを見て見ぬふりのグローバル・ノース諸国。「正義」という言葉に踊らされない国際情勢の見方はナカナカ?で。家康ベタ褒めの著者、本書後半は大著「将軍の世紀」の前相撲のような…。もちろんそちらも「読みたい本」リスト入り。2024/06/10
Ryoichi Ito
7
古今東西の歴史に詳しい著者ならではのエッセイ集。序章「ウクライナ戦争と台湾有-歴史に学ぶリーダーシップと国家の運命」で,「中国は台湾相手の作戦を四日から六日あたりで決着がつく小戦争としてみているらしい」と書いている。もしこれが事実なら恐ろしい。ウクライナ戦争だけでなくほとんどの戦争は「簡単に片付く」と相手を舐めてかかることから起こるからだ。一年も二年もかかると思えばプーチンでさえウクライナ戦争を始めなかったはずだ。日本も絶対に舐められないようにしなければ。 2024/02/25
中島直人
7
内容としては十分に読み応えあるし、著者独自の切り口から新たな知見も得られるのだけれど、プーチンの帯は商業的に過ぎるのでは。2023/10/24
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