集英社学芸単行本<br> レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)

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集英社学芸単行本
レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)

  • 著者名:ジェレミー・リフキン【著】/柴田裕之【翻訳】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 集英社(2023/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 840pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087370027

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内容説明

再野生化する地球で、人類が生き抜くためには、経済・政治・社会の大転換が必要だ。
地球を人類に適応させる「進歩の時代」から人類が地球に抵抗し、自然界と共存する「レジリエンスの時代」へ。
世界的な経済社会理論家が描く、危機脱出のための処方箋!

【絶賛!】
「人新世の危機」を解決する、コモン型経済のリアルな姿がここに。
――斎藤幸平(『人新世の「資本論」』)


【自然の復讐を乗り越える、「共生」の経済システム】
これまでの「進歩の時代」において人類は、地球の恵みを収奪し、商品化し、消費を最大にして生きてきた。だが、無限の成長と超効率化を絶対視したせいで、環境危機と地球温暖化が発生。洪水、干ばつ、熱波、山火事、台風が、生態系とインフラを破壊し、人類の生存を脅かしている。
この危機を脱するために必要なのは、「レジリエンスの時代」への大転換。地球を人類に適応させるのではなく、人類を地球に適応させるのだ。自然と共感的に関わるためには、経済・政治・社会の見直しが必須。
科学技術にも精通した世界的な経済社会理論家が、未来への処方箋を示す!

【目次】
第1部 効率vs.エントロピー ――近代の弁証法
第1章 マスクと人工呼吸器とトイレットペーパー ――適応力は効率に優る
第2章 テイラー主義と熱力学の法則
第3章 現実の世界 ――自然界の資本
第2部 地球の財産化と労働者の貧困化
第4章 大転換 ――時間と空間の地球規模の囲い込み
第5章 究極の強奪 ――地球のさまざまな圏と遺伝子プールと電磁スペクトルの商品化
第6章 資本主義の矛盾 ――効率性の向上と労働者の減少と消費者債務の増加
第3部 私たちはどのようにしてここに至ったか ――地球上の進化を考え直す
第7章 生態学的自己 ――私たちの一人ひとりが散逸のパターン
第8章 新たな起源の物語 ――生命を同期させ、形作るのを手伝う生物時計と電磁場
第9章 科学的方法を超えて ――複雑で適応的な社会・生態系をモデル化する
第4部 「レジリエンスの時代」 ――「工業の時代」の終焉
第10章 レジリエンス革命のインフラ
第11章 バイオリージョン(生命地域)統治の台頭
第12章 代議制民主政治が分散型ピア政治に道を譲る
第13章 生命愛(バイオフィリア)意識の高まり

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はまななゆみ

5
人類は自然の一部であり動的に絡み合っている。自然をコントールするなんて発想はとんでもなく、結果は気候変動含めた破滅の道に。意識を変えなければならないと改めて感じました。2024/01/08

Hiroo Shimoda

4
資本主義・経済学と熱力学・エントロピーの観点が面白い。外部不経済や環境破壊がエラーではなく必然であると実にクリアーにしてくれる2024/03/08

okadaisuk8

1
やや難物だったが、読む価値は大いにある。近代の効率最重要視・成長一辺倒の見方に疑問を投げかける。そこまではまあ、分かりやすいが、さらに時間や人類を(当然)含む生命体についてのこれまでの理解を大きく覆していく下りは読むのは骨が折れるが、エキサイティングでもある。科学的な話も多いが、まあ文系の私でも何とか付いていくことはできるレベル…だったと思います。人間は死を迎え、しかもそれを知っているからこそ「共感」することができるという指摘もなるほどと思わされた。2023/11/01

レジリエンス・ビュー

0
本書の趣旨は、サブタイトルに言い表されています。あえていえば、「適応力」という言葉を追加してくれていたらよかったのにと思うくらいで、これはレジリエンスの定義に関わります。 正直に読後感を申し上げると、面白かったけど難しかったといったところです。あの人類史の謎をひもとくとされる「銃・病原菌・鉄」を読んだときの、作者の知識の広範さに驚嘆するけど、本スジは何だっけ?と反すうしながら読み返した記憶がよみがえりました。本書もページ数を1/4くらいにしても趣旨は伝わるなと、ふらちなことを思ったりしました。2024/01/09

chiro

0
レジリエンスという言葉はビジネスの世界でも最近よく使われてきているが、この著作で表現されているレジリエンスの概念を今の社会で共通感覚として認識する必要性を大きく感じた。この国の政治と行政が三流に堕している事はここ数年特に顕著になっており、斉藤幸平氏に代表される主張も経済界ではほぼ無視されている。SDGsも形骸化しているが他国はこの問題に真摯に取り組み新しいビジネスをどんどん創出している。政治家も官僚も現実を直視した上で10年スパンでの課題への取り組みができる視点を持って欲しいと感じた。2023/12/24

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