内容説明
東京で夫と穏やかな暮らしを送っていた由香にとって、悩みの種は夫の実家のことだった。
結婚当初「どうってことないうち」と言っていた夫の実家は、北関東にある河童市の由緒ある家柄で、祖父が元市長であり伯父は現職の市長だったのだ。
煩わしいことには関わらないと宣言していた由香だったが、夫の伯父である現職市長が病に倒れてから状況は一変。
地元に帰ることはないといっていた夫は、姑や伯父の懇願に負けてしまい、選挙に出ることを決意してしまう。
最初は別居して選挙と距離を置いていた由香だったが、次第に選挙をめぐる問題に巻き込まれていき――。
選挙を通じて描かれる、本音と建て前が渦巻く家族小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei302
40
1996年に出た本。夫の市長選挙に巻き込まれた由香の変貌が鮮やかすぎて笑える。あんなに嫌がっていたのに。角川文庫旧版からカバー模様替え。100年経っても選挙って変わらないんだろうなあ。2024/01/26
チャッピー
3
最初は微妙だった。市長選に出馬が決まって。さすが林真理子さん由香が手伝い出してからの姑バトルや、由香と国会議員の心理戦。最後はお金のばら撒きもあり面白くなり続きが気になった。 この作品は昔の話の新装版でもドラマ化したら面白いと思う。2023/11/24
ますみ
3
★3.5★2023/10/31
かずぺん
1
人間模様が面白いです。2023/11/20
ニケ
0
選挙をめぐってミイラ取りがミイラになる話 2024/01/04